(19)地獄の門
本日の懐かしのホラー映画は、「地獄の門」(1980)。
古くからのホラーファンが愛してやまない、ルチオ・フルチ監督作品。第1弾として
取りあげるのは、「地獄の門」であります。 🎉
ダンウィッチと言う町で神父が首吊り自殺を遂げた事により地獄の門が開かれ、死者が甦って来ます。
舞台はかわってニューヨーク。交霊会を開いていたメアリーがダンウィッチの光景を目にし、ショック死してしまいます。ただ、一時的に仮死状態になっていた為、
棺の中で蘇生。間一髪の所を墓地に立ち寄った新聞記者ピーターに救助されます。
メアリーが交霊会で見たビジョンの町・ダンウィッチに二人は向かいます・・。
って、そんな物騒な所に、何でわざわざ足を運ぶのよ!?とか、神父が死んで地獄の門が開くって何? 死霊と化した神父に睨まれると、目から血の涙を流し臓物を口から吐き出して死ぬって一体??
もう、クエッションマークの連続ですが、フルチ監督作品を観るのに理屈を求めちゃダメなのは、ファンの方には充分ご理解いただいている事かと。 😂
フルチ作品は、理屈じゃなく、兎に角目の前で起こっている事実を楽しんだ者勝ちな所がありますので、観る人を選ぶと思います。
娘が一緒に居た男が不審だからと、電動ドリルで男の顔に風穴開けちゃうバイオレントな父ちゃんとか、後頭部を掴んだだけで脳みそ飛び出ちゃう描写とか、ウニョウニョ動くミミズを顔に擦り付ける&蛆虫の雨が降り注ぐ生理的に厭な描写など、フルチお得意のショッキングシーンがてんこ盛りです。
そして、衝撃のクライマックス。高校生の時、VHSで初めて観て、あのラストに唖然としました。今までの出来事はなんだったの。?みたいな。 😰
ホドロフスキー監督の「ホーリー・マウンテン」には敵いませんが、中々インパクトのある終わり方でした。
実際、何か意味があるのかも知れないし、全く何も考えずに時間だからと物語をブッチしてしまった説等、観る人によって如何様にも解釈ができると思います。
自分としては、神父の件が落ち着いたと思ったら、今度は少年を憑代に地獄の門が再び開く・・・終わりなき悪夢を描写したのかな?と思ったりしています。🤔
「サンゲリア」「ビヨンド」と並び、"血みどろ3部作"みたいに呼ばれる程の人気作なので、
DVDになり、Blu-rayも複数回リリースされています。(つい、輸入盤も買ってしまった自分です。(^^;)
サントラのリリース頻度も半端ないです。 🤯
一番最初に購入したのは、右下のクライマックスの1シーンがジャケットになったものです。
大学生の時に渋谷のタワレコで購入しました。
当時は、サントラコーナーも充実しており、劇場未公開のサントラコーナー(輸入盤)を1時間以上かけてジックリ物色したものです。
その時に掘り出した1枚です。カップリングが「悪魔の墓場」と言う素晴らしい仕様で、本編で使用された曲を聴きたいなら、コレ1枚で充分と言う内容です。
ちょっと変わっているのは、左上のOctopus RECORDSからリリースされたものです。
主要曲は一部しか収録されておらず、殆どが本編未使用の別バージョンと言う内容になってます。
「地獄の門」の世界観の一旦を楽しむマニア向け1枚と言えますね。
本編では、一部「サンゲリア」のスコアも流用されていましたが、同じファビオ・フリッツィの作品なので問題ないかと。
「サンゲリア」のスコアと併せて楽しみたいですね~。
ついつい、長くなってしまいました。
またスポットでフルチ作品を取り上げたいと思います。😃