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(91)猟奇!惨殺魔 ザ・ミューティレーター

本日の懐かしのホラー映画は、「猟奇!惨殺魔 ザ・ミューティレーター」(1984)。

1980年代のスラッシャー映画好きには有名な作品の1本です。

エド少年は、狩猟愛好家の父の誕生日のお祝いに銃の手入れをしようと思いつきます。
銃の手入れを始めて間もなく、誤射した弾が台所で調理をしていた母親に命中。殺害してしまいます。ちょうど、そのタイミングに帰宅した父親のビッグ・エド。愛する妻の亡骸を見て正気を失ってしまいます。

時は流れ、エドは学生になりました。狂ってしまった父親の虐待があったものの、エド本人は不慮の事故で母親を死なせてしまった責で病む事なく、好青年に成長していました。

エドは、ダイナーに集まった5人の学友と秋休みに何をしようか思案中。 そんな時に、ビッグ・エドよりダイナーに電話が入り、海辺にある別荘の管理を依頼されます。 最初は渋っていたエドですが、友人達が秋休みを利用して皆で別荘へ行こうと持ち掛け、 男女3組のカップルは海辺の別荘へと旅立ちます。
別荘で恐るべき出来事が待ち構えているとは夢にも思わずに・・。

別荘周辺には誰も居らず、自分達だけの空間が広がっている。
開放的な気分になった若者達は、時間を忘れて各々楽しみます。
しかし、1組のカップルが夜プールで泳いでいる時に、惨劇が幕を開けます。
2人が別荘になかなか戻って来ない事が心配になったエド達は、彼らを探しはじめます。そして、次々と若者達は犠牲になって行くのでした。
最後に残ったエドと恋人のパムは、謎の殺人鬼の魔の手から逃れる事が出来るだろうか。?

原題名は、「FALL BREAK」(秋休み)。
日本人の我々には余り馴染みのない習慣なので、
新鮮なタイトルに感じました。若者達が車で出発するオープニングに流れるテーマソングは、その後に起きる陰惨な事件がまるで嘘の様に感じる程、明るくポップなのも印象的でした。

本作を初めて観たのは、高校生卒業間近の時期でした。ホラービデオカタログでパッケージは知っており、凶器と思われる鉤針が写ったイラストが印象的で、かねてより観たいと思っていた1本でした。
(VHSパッケージからして痛そう。😵‍💫)
クリーニング店とレンタルビデオ屋を兼業していたホワイトビデオに置いてあり、レンタルして観る事が出来たのです。

1980年代にブームになったスラッシャー映画の1本として製作された訳ですが、1984年当時からすると、かなりグロくて激痛映画の類に入ると思います。(近年の作品に慣れてしまった方が観ると、左程に感じないかも知れませんが。) 恐らく、「13日の金曜日」シリーズよりも描写は残酷だと思います。

犯人は、本編に堂々と映り込んでいるので、犯人捜しのミステリー要素は皆無に等しいです。
若者達がどれだけ酷い目に遭うのかをホラーファンが楽しむ為の作品と言えます。
個人的に鉤針で大事な部分を貫かれてしまう女の子のシーンが一番痛そうでした。 😱

有難い事に、ホラー・マニアックスシリーズで映像特典満載でBlu-ray化され、多くのホラーファンが喜んだ事と思います。 🎉

本作を監督したバディ・クーパー氏は、臨時収入があったので映画を撮ろうと決めたそうで、冒頭の誤射されて亡くなるエドのお母さん役は監督の奥様。エド少年を演じたのは、監督の息子さんと言う事で家族総出で製作に携わっていた事がBlu-rayの映像特典で判りました。
一部の俳優さんを除き、殆ど演技経験のない人達で製作された作品ですが、素人臭さを感じる事なく、自然と映画の世界を楽しむ事が出来ました。

残念ながら、販売期間を終了してしまった為、中古市場でしか入手できない作品になっていますが、スラッシャー映画が好きな方にはオススメしたい1本です。主題歌のFALL BREAK、配信でも良いので音源ないかな。♪


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