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人との境界線が難しい

最近、在宅勤務の長女と過ごすのが苦しい。
いまだに彼女は失恋の痛みを引きずっている。
その気持ちを察すると、こちらまで心がザワザワとしてくるのだ。
親として娘を励ましていても、話を聞いていると一緒に泣いてしまう。
でも、娘に寄り添ってあげたい。

私は人との距離感が難しいのだ。
特に目の前の人、同じ部屋にいる人。
そばにいる人の気分がすぐに自分に乗り移ってしまう。
例えば身近に怒っている人がいると、その怒りは私の心まで支配してしまう。
誰か泣いている人がいれば、その悲しみが私の心を占領する。
反対に、明るい人といれば、私もとても明るい気持ちになれる。

人と自分との境界線を引けないのが原因ではないか。
私はカウンセラーにはなれないだろう。
「人は人」ではなく、その人の悩みを全部かぶってしまうから。
ミイラ取りがすぐにミイラになってしまう。
悩みを聞いているうちに、その人の悲しみに翻弄されて、溺れてしまうに違いない。

だから、人とずっといると疲れてしまう。
かといって人とおしゃべりをするのは好き。
ずっと一人でいたいわけじゃない。
だけど、ずっと人と一緒にいると、その人の気持ちに引きずられてしまう。
波長の合う人だったら、長時間いても疲れないけれど。

一緒にいる人の気分が、私のその日の気分を左右してしまう。
さらに、「今どんな気分なのかな、私と一緒にしゃべっていて楽しめているかな」とか、いろいろ考えてしまうのも、疲れる原因。

相手の表情を見ながら、「こんなこと言っても面白くないだろうな、言わないでおこう」など考える。話す言葉を考えている時点で、波長が合わないと感じて黙り込んでしまう。

私は争うことが嫌い。人を傷つけたり、傷つけられたり。
その場の考えと違う意見を持っているときには、本音を言えなくなる。

伝え方も難しいから、本音を胸の内に隠すことも多い。言いたいことを言ってその場はスッキリしても、変なムードになるくらいなら、やっぱり言わなければよかったと後悔する。
本音をポロッと出して、嫌われたくない、傷つけたくないとか思ってしまう。

でも、家族だと甘えが出て、本音をきつい口調で言ってしまい険悪なムードになってしまったりする。

そうこう考えているうちに、やっぱり一人が気楽でいいや、となってしまう。
あれこれ考えすぎてしまうのは、結局はうじうじぐるぐる考えるのが好きなんだろう。

娘もうじうじ考えすぎてるんだろうな。そんな状態も、ずっと続くとは思わない。
1年後は、娘も明るい気持ちになっていますように。



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