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いくつになっても子育ては続く。「思いっきり抱きしめてあげて」と、助言してくれる人

「きっとお母さんにかまってもらいたいだよ。3人兄弟の真ん中の子だから、がまんすることが多かったんじゃない。
いくつになっても、子どもは親に愛されたいものだよ。
きっと今SOSを出しているのかも。
私だって息子が高校生のとき、泣きながら抱きしめたことがあるんだよ」

先輩ママが過去を振り返り、高校生だった息子さんが学校に通えなくなったときの話をしてくれた。

お子さんが学校に行けない状況に悩んでいるママのために。昼夜逆転の生活になってしまい、朝も起きられないのだとか。

そんな状況を、みんな上から目線でなく聴いてくれる。同じ年代の人同士だと、なかなかわが子の悩みを言えない場合もある。同じ年頃の子と自分の子と、比べてしまうことがありがちだから。

しかし、このコミュニティは親も子どもも年齢層がバラバラ。大分前に子育てが終わった方たちや今子育て真っ最中の方など。
「自分たち親子は、夜コンビニまで一緒に散歩に行ったよ。歩いていると、話しやすいんだよね」
「朝早く起きて、一緒に何かするのはどうかな」
私の場合はこうだった、といろいろな意見が出る。
「正解はないけど、親がしっかり子どもに向き合ってくれたことは、子どもにも伝わるものだと思うよ」

私も娘たちが小さかったときの悩みを、いろいろ聴いてもらったなぁと思い出す。子育てだけでなく、ときには夫との関係も聴いてもらった。

こうやって自分の家庭の状況をさらけ出せるのも、安心できる場所だから。
みんな自分の子だけでなく、他の子、他の親子まで見守ってくれる場所なのである。

そんなコミュニティ、子ども劇場に30年近く入っている。
子ども劇場は、親子で劇を観たり、音楽を聴いたりする会。
私も親子で楽しみたいと思ったから、子どもが小さいときにすぐに入った。
生の舞台は、私たちの想像力をかき立ててくれる。

みんなで劇や音楽の感想を言い合ったり、子育ての悩みを話し合ったり。何気ない会話の積み重ねがお互いの信頼関係を築き、安心できる場所を作っていく。

こんな方たちに囲まれて、私は孤独の子育てに陥らなくて済んだ。夫が土日も休みでなく、本当にワンオペ育児だった子育て期。
いや、一度子どもを産んだら、いつまでも悩みは尽きないものだ。

腰の曲がった80代の母が、50代になった私や弟など子どもたちの心配を今もするように。社会人になった娘たちを心配する私のように。

☆☆☆

子ども劇場に興味のある方はこちらをどうぞ。

子ども劇場


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