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文章の書き方(接続表現編)

以下の文章を読んで
皆さんはどのように感じるでしょうか?
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■例1
三連休、家族でスキーに行きました。
スキー場はとても混んでいました。
雪質はサラサラで最高でした。
スキー場で食べたカレーはおいしかったです。
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なんだか小学生が書いた文章みたいだな、と感じませんか?
一方で、
以下の文章はいかがでしょうか?
文と文の間に、ちょっとした接続表現を追加しただけです。

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■例2
三連休、家族でスキーに行きました。
予想通り、
スキー場はとても混んでいました。
一方で、
雪質はサラサラで最高でした。
おまけに、
スキー場で食べたカレーはおいしかったです。

■例3
三連休、家族でスキーに行きました。
残念ながら、
スキー場はとても混んでいました。
それもそのはず、
雪質はサラサラで最高でした。
その上、
スキー場で食べたカレーはおいしかったです。
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どうでしょうか?
例1に対し、例2と例3は、
文と文の間にちょっとした接続表現を加えただけです。
たったそれだけですが、
文と文の関係性、論理構造がクリアになり、
文章に流れがでて、読みやすくなります。
また加えた接続表現により、文章のニュアンスも
例1, 2, 3でだいぶ変わっていることにお気づきでしょうか?

原則として、
文と文は、何らかの接続表現でつなぐことが可能です。
ただし、
順接の接続表現ならば、削除しても特に差し支えありません。
あまりに接続表現が多いと、固く、くどい文章になるためです。
一方で、
逆接の接続表現等は、なくしてしまうと、
文と文の関係性がわからなくなり、読み手が苦労します。

文章の書き方として私がオススメしているは以下の2つです。
(1)短い文を書く。
    ・エピソードの羅列
    ・感想の羅列
     等をまずは準備。
     →例1の小学生の作文のようなものを準備。
(2)短い文を適切な接続表現でつなぐ。
     →例1から例2, 3へ。
  ※もちろん(1)と(2)を同時進行してもよいです。

確かに、文章としてやや面白みに欠け、技術レポートのように
なってしまうデメリットはあります。
でも、
いきなり流麗な文章を書ける人はそうそういませんから、
まずは上記の2つのルールで書いてみて、
物足りなくなってから、自分なりの書き方を模索するのも
一興だと思います。

最後に一言。
いくら上手な接続表現でつないでも、
肝心のエピソードや感想が面白くないとダメだと思うかもしれません。
でもちょっとそれは違うんです。
エピソードや感想をどういう視点でとらえたか、が重要なんです。

面白いエピソードなんて、そうそう転がっていません。
それより日常的なエピソードを、ちょっと違う視点でとらえなおしたとき、
日常的なエピソードは、面白いエピソードに変わるんです。
このあたりの視点の転換は、
文章の論理構造とも影響しあうので、
接続表現を磨くことで、視点にも影響を及ぼします。
ゆえに接続表現の引き出しが多いことで、デメリットはないと思います。

補足です。
noteにはたくさんの人が記事を書いていますので、
そのなかで「読みやすいな」「面白いな」と思う記事内には、
よい接続表現が多数あるはずです。
他人のエピソードやコンテンツ自体の模倣は問題ですが、
接続表現については、いくら模倣してもOKですから、
どんどん模倣して、自分のものにしたらよいと思います。


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お疲れカツカレー
私はコーヒー星から来たコーヒー星人です。チップは私のコーヒー代に変換され、さらには、やがて、新しい記事を書く活力に変換されることでしょう。「それでもよい」という粋で酔狂な方、お待ちしております。