不登校の探検家さんへ。
"繰り返される失敗 私の言葉が届かないあなた"
「そっちの道は危ないわよ。…もう、また道を間違えて。やっぱり私の言うことを聞かないから。」
私の言うことを聞かず、失敗するあなた。
案の定、泣き出してしまうこともある。
だから言ったのに。
何回も同じことの繰り返し。
"近道を教えたがる大人"
大人は山頂への近道を知っている。
だから、ルートを教える。山頂に導くのが大人の役割なはずだ。
けれど、教えられるのを嫌がる子もいる。
「素直じゃないね。それじゃダメだよ。」
何度も大人に言われて、やがて同じ大人になる。
"ゴールよりも大切なもの 子供と大人、違う方位磁針"
なぜあなたは私がゴールまでの道を教えているのに聞いてくれないの。
ふとあなたを見つめる。
子どもは山頂など見ていないことに気づく。
周りの風景や、落ちているガラクタを拾い、棒を振り回してニコニコしている。
迷っても、道草しても、自分の興味関心に全力で集中している。
ゴールしないと意味がない。そんな大人とは全く違う方位磁針を持っているよう。
"小さな探検家さん"
あなたにとっては全て探検なのね。
近道して、人に教えられて、山頂に行っても意味がない。
自分で地図を見て、進みたい。
いや、もしかしたら、ゴールや目的などなく、
探検そのものを楽しみたいのかも。
思い出せたから、私はそっと見守っています。
崖から落ちそうになったときは助けます。
けれど、探検そのものを楽しむ、あなたの旅は邪魔しません。
私も幼い頃はあなたと同じ探検家だったから。