【名盤伝説】 ”Fleetwood Mac / Rumors” 美魔女ツートップだけではない、異彩を放つポップなメロディラインが魅力。
MASTER PIECE 今回紹介するのは、UK出身ロックバンドで世界的な大ヒット作となったフリートウッド・マックの『ルーモアズ (邦題: 噂)』(1977)です。
バンドの歴史は相当長く、1967年に結成してブルース・ロック系の音楽を中心に活動していました。当時からメンバーだったミック・フリートウッド(Drs)とジョン・マクヴィー(Bs)の名前からバンド名を付けられています。
幾度かのメンバーチェンジを繰り返し、さらに活動拠点をUS西海岸に移した1975年にオリジナルメンバーのクリスティン・マクヴィーに加えて、リンジー・バッキンガムとスティーブ・ニックスの男女デュオを迎えてフロントに据えて、新生マックが誕生します。このラインナップで制作した『フリートウッド・マック (邦題: ファンタスティック・マック)』からシングルカットされた「セイ・ユー・ラブ・ミー」が大ヒット。後にシングルとなる「マンデー・モーニング」は日本でも大ヒットとなり話題になりました。
この同じメンバー構成での2枚目としてリリースしたのがこの『噂』です。
ハイライトは何といってもM4。その他にM2、M3、M5なども好きです。
アルバムは大ヒット。グラミー賞1977年最優秀アルバムのタイトルを受賞。ビルボード31週連続1位を獲得。グループ最大のヒット作となりました。2003年までにUS国内だけで1900万枚を売り上げました。
このアルバムリリースの後に行われたツアーの模様は『フリートウッド・マック・ライブ』として当時2枚組LPとして1980年にリリースされます。このアルバムも翌年RIAAによるゴールドアルバム(50万枚)認定されます。
70年代前半のマックは渋いブルース・ロックのバンドでしたが、メンバーチェンジ後の70年後半は、アメリカを代表するポップ・ロック・バンドとして君臨しました。
外タレのコンサートには私もそれなりには観に行っているつもりでしたが、そういえばマックは観ていないなと気付いた時には既に遅し、1995年以降は日本での公演は行われていません。ましてや最も輝いていたこのツートップでの公演は1980年が最後となり、リアルタイム世代だからこその悲劇(大袈裟)かなと思います。
最近は様々な復活コンサートが盛んですが、これだけの円安が続く中では、チケット代金も破格なものとなりますしね・・・残念無念。好きなものには、後になって後悔しないためにも、ある程度ミーハーな姿勢でいることも大切だと、還暦すぎて思う今日この頃です。
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