【エッセイ】双極性障害、一人暮らし。④
冷蔵庫、洗濯機、IH、炊飯器。
一人暮らしを始めるには少し頼りないようなメンバーで一人暮らしが始まった。
当時の日記を振り返ると、電子レンジがない状態なのでどう料理しようかと試行錯誤している様子が伺える。
皿は紙皿、なんとテーブルはキャリーケースかダンボールのどちらかが選べる贅沢な仕様だ。(??)
お皿はまず、お茶碗と味噌汁用のお椀だけを買った。
一人暮らしをする前はよく、雑貨屋さんを見て、「一人暮らししたらこういうの買いたい!」と思っていたから、せっかくなら食器もこだわって選びたかったためだ。
結局100円ショップのものが多いが、可愛くて気に入っているので良しとしている。
外から運ばれてきたダンボールを机にするのは、今考えると衛生的にどうなんだろうとは思うが、一人暮らしを始めたというワクワク感で何故か特別な経験をしたように思えて楽しかった。
キャリーケースはそんなに大きくなく、表面に凹凸があったので使いづらかった記憶がある。
* * *
ドン・キホーテでローテーブルを買ったのはそれから15日くらい先の事だった。
一応袋に入るサイズだったが、袋の取っ手を持つことはなく、抱っこして少し遠い家まで運んだ。結構重たかった。
簡易的な包装を破いて設置してみると、
やっぱり白可愛い!白にして正解だった!
ご飯が綺麗に撮れる!
そして座りながら足が伸ばせる!
不便さに慣れていたためか、大袈裟に感動したのを覚えている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?