【エッセイ】料理遍歴。今に至るまで
うちの母は料理が嫌いだ。
小さい頃の朝ごはんは菓子パンだったし、夜ご飯は姉と2人で冷凍食品を温めて食べた記憶もある。
とはいえ全く料理をしない訳ではなく、姉と母と私で餃子を包んだり、フルーチェを作った思い出もあり、私は母の作る八宝菜が好きだった。
困ったことと言えば、母は「同じものは2回作れない」と言っていていて、レシピを聞いても教えてくれない(教えられない)ことだ。
そのため基本的に料理を母から学ぶことはなく、私の料理の知識はネットやテレビから得ている。
義父は料理人だ。