本日は2ヶ月ぶり、年明け1回目の研究会でした。本日のテーマはバラード!貴重な時間をありがとうございました✨✨✨ 5 丸山京子 2024年2月14日 00:32 取り上げた曲は全てバラードもしくはバラード風にと言うタイトルの曲です。バラードと聞くと、初心者向けの作品ではブルグミュラーのバラードを芸術作品ではショパンのバラードをすぐに頭に思い描きそうですが、こんなにも多様な音楽で、こんなにもいろいろな作曲家のバラードがあるのだと、今まで知らなかったことがたくさん!米国の教本Masters of The BALLADE ではバラードの定義や歴史について、とても丁寧に書かれていて翻訳はちょっと一手間必要ですが、読みながら、興味深くて引き込まれていきます。皆様と学んだ曲目は1)アレンスキー: 24の特徴的作品集よりOp.36-4 小さなバラード2)バルトーク: 15のハンガリー農民の歌 第6番3)バルトーク:子供のために Vol.1-134)バルトーク:子供のために Vol.2-355)ブラームス:4つのバラードよりOp.10-1 エドワード・バラード6)ブラームス: 4つのバラードより Op.118-37)グリーグ : 抒情小品集より Op.65-5 バラード風に8)シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集より Op.6-10 バラード風に民謡と深く関わりがあるフォークバラードと芸術音楽としてのピアノバラード先生方の演奏ご協力のおかげで、たくさんのバラードを一挙に学び、興味深いその背景についても知る機会になりました。私は2、3、4、8を担当し、中でも、バルトークの作品の土台になっている民謡の歌詞から封建的な時代背景やバルトークの作品への想いを知り、深く心に残りました。どの曲も先生方の素敵な演奏のおかげで、その背景が音楽と共に、より深く心に刻まれました。研究会のおかげで、様々な版や書籍を調べたり、読みなおしたり、長くこの世界に関わっていながら、新しく知ることも多く、毎回感動にも似た余韻が心に残るのです。バルトーク(1881-1945)の生誕100年を記念して出版された書に目を通し、持っているブダペスト版、ブージーホークス版、音友版に目を向け自分が演奏する3曲のバルトーク作品についても見識が深まりました。民俗音楽学者としての道を歩み始めた背景や彼に影響を与えた様々な作曲家や作品彼自身の持って生まれた一途な研究精神も垣間見れてさらに興味が湧いています。彼のバラードの元になっている民謡の歌詞はちょっとドキドキするような残酷さがあり、人の死と深い繋がりを持ちながらもどこか冷めて、客観的に風刺している目線もあり詩が書かれた当時のハンガリーの封建的な社会背景がズシンと深く突き刺さるような思いに至りました。パップ晶子先生の解説が素晴らしく、感動の面持ちで何度も読み返し、感慨深さが増しています。これまでの研究会を通して、度々登場してきたのが、シューマンが1841年に書いた Neue Zeitschrift 「新時代の音楽」解説文で紹介されたショパンのバラードについても改めて書籍を読み直す機会になりました。テキストでは、なぜバラード2番を取り上げているのかその理由とも言える記述がシューマンが、自身の論述で触れたショパンのバラードについて。詩人ミツキエヴィチとショパンのバラードとの関わりについてはとても興味深く下田幸ニ先生が書かれたショパン全曲解説でも共通部分を読み直し、楠原祥子先生が翻訳されたショパンでリアルなショパンの姿を感じながら彼のバラードについても、感慨を新たにしています。下田先生、楠原先生、お二人の書も素晴らしい‼︎今回はたくさんの教本からも選曲し、日頃のレッスンに取り入れ易い曲目も並べました。9)三善晃:Miyoshi ピアノメソード 12巻より 小さいバラード10)湯山昭:ピアノの世界 2巻より バラード11)ネクラソーヴァ: ピアノコスモスシューレ 3巻より バラード12)ロブコフスキー:ピアノコスモスシューレ 3巻より バラード13)John Chagy : グローバー・ピアノ小曲集 4巻より バラード14)William Gillock : ピアノ オール ザ ウェイ!3巻より 山のバラード15)Nancy Faber :ピアノ・アドヴェンチャー 4&5巻より 秋のバラード9を見事に弾いて下さった先生の後恥ずかしながら、私が10〜15まで全部弾き、最後のお話は、時間が気になり少し駆け足。。。予定終了時刻を30分ほども過ぎてしまい、それでも、最後まで聴いてくださった先生方皆様には感謝。先生方とのご縁のおかげで、一人で学ぶより、仲間と共に学ぶ楽しさがしみじみ嬉しい時間。翻訳は前回からパソコンを使って打ち込み、見た目は一応綺麗な仕上がり。でも、自分の日本語訳が中々気に入らず、何度も修正。日本語って難しい、、、を日々痛感しつつも、終わると、次の会に向けてワクワクしています。次回は4月、朝ドラに因み、Jazzがテーマです。ブギウギとブルース、、、どのような曲目が並ぶか密かにワクワクしています。。最後までお読み下さり嬉しいです。ありがとうございます。 ダウンロード copy #ピアノ #翻訳 #ピアノレッスン #バラード #ブラームス #シューマン #バルトーク #グリーグ #ピアノ教育 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート