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本日は2ヶ月ぶり、年明け1回目の研究会でした。本日のテーマはバラード!貴重な時間をありがとうございました✨✨✨


取り上げた曲は
全てバラードもしくはバラード風にと言うタイトルの曲です。
バラードと聞くと、
初心者向けの作品ではブルグミュラーのバラードを
芸術作品ではショパンのバラードを
すぐに頭に思い描きそうですが、
こんなにも多様な音楽で、こんなにもいろいろな作曲家のバラードがあるのだと、
今まで知らなかったことがたくさん!
米国の教本Masters of The BALLADE では
バラードの定義や歴史について、とても丁寧に書かれていて
翻訳はちょっと一手間必要ですが、
読みながら、興味深くて引き込まれていきます。
皆様と学んだ曲目は
1)アレンスキー: 24の特徴的作品集よりOp.36-4  小さなバラード
2)バルトーク: 15のハンガリー農民の歌 第6番
3)バルトーク:子供のために Vol.1-13
4)バルトーク:子供のために Vol.2-35
5)ブラームス:4つのバラードよりOp.10-1  エドワード・バラード
6)ブラームス: 4つのバラードより Op.118-3
7)グリーグ : 抒情小品集より Op.65-5  バラード風に
8)シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集より Op.6-10  バラード風に
民謡と深く関わりがあるフォークバラードと
芸術音楽としてのピアノバラード
先生方の演奏ご協力のおかげで、たくさんのバラードを一挙に学び、
興味深いその背景についても知る機会になりました。
私は2、3、4、8を担当し、
中でも、バルトークの作品の土台になっている民謡の歌詞から
封建的な時代背景やバルトークの作品への想いを知り、深く心に残りました。
どの曲も先生方の素敵な演奏のおかげで、その背景が音楽と共に、より深く心に刻まれました。
研究会のおかげで、様々な版や書籍を調べたり、読みなおしたり、
長くこの世界に関わっていながら、新しく知ることも多く、
毎回感動にも似た余韻が心に残るのです。
バルトーク(1881-1945)の生誕100年を記念して出版された書に目を通し、
持っているブダペスト版、ブージーホークス版、音友版に目を向け
自分が演奏する3曲のバルトーク作品についても見識が深まりました。
民俗音楽学者としての道を歩み始めた背景や
彼に影響を与えた様々な作曲家や作品
彼自身の持って生まれた一途な研究精神も垣間見れて
さらに興味が湧いています。
彼のバラードの元になっている民謡の歌詞は
ちょっとドキドキするような残酷さがあり、
人の死と深い繋がりを持ちながらも
どこか冷めて、客観的に風刺している目線もあり
詩が書かれた当時のハンガリーの封建的な社会背景が
ズシンと深く突き刺さるような思いに至りました。
パップ晶子先生の解説が素晴らしく、
感動の面持ちで何度も読み返し、感慨深さが増しています。
これまでの研究会を通して、度々登場してきたのが、
シューマンが1841年に書いた Neue Zeitschrift 「新時代の音楽」
解説文で紹介されたショパンのバラードについても
改めて書籍を読み直す機会になりました。
テキストでは、なぜバラード2番を取り上げているのか
その理由とも言える記述が
シューマンが、自身の論述で触れたショパンのバラードについて。
詩人ミツキエヴィチとショパンのバラードとの関わりについてはとても興味深く
下田幸ニ先生が書かれたショパン全曲解説でも共通部分を読み直し、
楠原祥子先生が翻訳されたショパンで
リアルなショパンの姿を感じながら
彼のバラードについても、感慨を新たにしています。
下田先生、楠原先生、お二人の書も素晴らしい‼︎
今回はたくさんの教本からも選曲し、
日頃のレッスンに取り入れ易い曲目も並べました。
9)三善晃:Miyoshi ピアノメソード 12巻より 小さいバラード
10)湯山昭:ピアノの世界 2巻より バラード
11)ネクラソーヴァ: ピアノコスモスシューレ 3巻より バラード
12)ロブコフスキー:ピアノコスモスシューレ 3巻より バラード
13)John Chagy  :  グローバー・ピアノ小曲集 4巻より バラード
14)William Gillock :  ピアノ オール ザ ウェイ!3巻より 山のバラード
15)Nancy Faber :ピアノ・アドヴェンチャー 4&5巻より  秋のバラード
9を見事に弾いて下さった先生の後
恥ずかしながら、私が10〜15まで全部弾き、
最後のお話は、時間が気になり少し駆け足。。。

予定終了時刻を30分ほども過ぎてしまい、
それでも、最後まで聴いてくださった先生方皆様には感謝。
先生方とのご縁のおかげで、
一人で学ぶより、仲間と共に学ぶ楽しさがしみじみ嬉しい時間。
翻訳は前回からパソコンを使って打ち込み、
見た目は一応綺麗な仕上がり。
でも、自分の日本語訳が中々気に入らず、何度も修正。
日本語って難しい、、、を日々痛感しつつも、
終わると、次の会に向けてワクワクしています。
次回は4月、朝ドラに因み、Jazzがテーマです。
ブギウギとブルース、、、どのような曲目が並ぶか
密かにワクワクしています。。

最後までお読み下さり嬉しいです。
ありがとうございます。


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