北欧時間から学ぶ、幸せの秘訣
「ヒュッゲ」とはデンマーク語で、
「心地よさ」「人とともにいるときに感じるぬくもり」
「不安のない状態」を表すことば。
「北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと」の著者の
日暮いんこさんの生活を一転させることのきっかけとなった1冊の本が
「THE LITTLE BOOK OF HYGGE」
(ヒュッゲ365日「シンプルな幸せ」)
デンマーク人がデンマークの幸せの秘訣「ヒュッゲ」の生き方をまとめた、1冊の本に「私が心の奥底でずっと探し求めていたものは、これだ!」と
衝撃を受けた日暮いんこさんは、いてもたってもいられず、かなり無計画に会社を辞め、渡欧(デンマークへ)したそう。
それから6年(2023年10月時点)、すっかり北欧のデンマークの地に居着いた日暮いんこさんが、日本人の視点から見た北欧の人たち、北欧の暮らし、著者自身の心の変化について本にしたものが、
「北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと」
ちなみに「THE LITTLE BOOK OF HYGGE」(ヒュッゲ365日「シンプルな幸せ」)の日本語訳版が2017年10月に発売されていて、「北欧時間」の初版が2023年10月に発売されているので、ちょうど6年。相当の人生を変えるほどの衝撃を受けたこと、渡欧するまでの行動が早かったことが伺えます。
「THE LITTLE BOOK OF HYGGE」は僕の読みたい本のリストに追加するとして、「北欧時間」には面白い発見と眺めているだけでも癒やしがありました。
こんにちは BOKUです。
今回は「北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと」を読んだ感想をnoteにまとめます。
北欧の人々は日本人と似た性格や気質をもつ
当書でまず、興味を引いたのが北欧の人々は、日本人と似た性格や気質をもっているということ。具体的には、6つの例が書かれていました。
(1)とてもシャイで感情表現が控えめ
(2)お酒を飲むと急に打ち解けられる
(3)勤勉で真面目。活字、読書好きな人が多い
(4)家では靴を脱ぐ
(5)信号はきちんと守る
(6)サウナ、温泉で裸の付き合いがある
いろいろと、日本人と同じところがあることが知れて親近感が湧きました。世界一幸せな国と言われる北欧の人々が日本人と似た性格や気質をもっているということは、日本人も世界一幸せな国になる要素をもっているのでは?と感じます。
しかしその一方で、生き方やそれに対する考え方については日本人と真逆といっていいほどの違いがあったそう。
日本の社会では「世間」が重視されるのに対して、北欧諸国の社会では圧倒的に1人ひとりの「個人」が中心となっていて、北欧にいると「誰ものが無理をせずとも、のびのびと生きていけるような環境」がそこにあった。
それは、充実した生活保障や、残業のない働き方、自由に使える自分の時間の多さ、立場に関係なく、人と人が実直に対話できる空気感といったところ。
とはいえ、北欧諸国も最初から現在の姿があったわけではなく、1人ひとりの「個人」が尊重され、自由に生きられる社会であるべきという、現在にも受け継がれる彼らの「考え方」が社会を形成してきた。のだそう。
この文章を読んで、戦後、急激に経済を発達させるために、日本がおろそかにしてきた「個人の尊重」「誰ものが無理をせずとも、のびのびと生きていけるような環境」の視点について、日本人が幸せになるためにこれから取り組むべき方向性だと感じました。
3つの真似したいこと
そんなウェルビーイング向上のために、本書で紹介されている
北欧の人の考え方や生活習慣で真似してみたいとおもったのが、
「考え方」「聞く姿勢」「8・8・8ルール」の3つです。
「考え方」
「皆それぞれに異なる人間で、異なる考え方と意見があるのが当たり前」という前提。
「聞く姿勢」
「ねえねえ」と話しかけると、たいてい手を止めてこちらに身体ごと向けて目を合わせ、100%集中してこちらの話を聞こうとしてくれます。
「聞く姿勢」について、人と人、心と心が触れ合うかけがえなのない時間に変えるファーストステップ。
「8・8・8ルール」
労働8時間、睡眠8時間、自分の時間8時間
仕事と生活のバランスをうまく保つ秘訣を北欧の人々に聞くと、
「8・8・8ルール」と多くの回答があった。
この3つを選んだ理由は自分ごととして取り組める内容だからです。
一人の力では社会の構造は変えられないけれども、自分自身の行動は変えることができます。「考え方」「聞く姿勢」「8・8・8ルール」はどれも自分ごとに置き換えることができるので、まずは自ら実践することで、この考え方が少しでも周りに広がっていけばいいなと思います。
日暮いんこさんのように北欧に赴き、肌で北欧を感じることはできないけれど、日本にいても真似できることはきっとあるはず。
特に「聞く姿勢」についてはすぐにでも意識して実践していきたいです。これまでの自分を振り返ってみると、手を止めて相手に身体ごと向けて目を合わせ、100%集中して相手の話を聞いていなかった自分を思い出します。
今回、人と人、心と心が触れ合うかけがえなのない時間に変えるファーストステップの「聞く姿勢」の大切さに気づきを得たので、照れや恥ずかしさが少しありますが、実践あるのみです!
まとめ
「北欧時間 世界一幸せな国の人たちが教えてくれたこと」には多くの挿絵があります。その北欧の写真を見ているだけでも、かなり癒やされます。
日常を切り取った写真なのに、眺めているだけでほっこりする気持ちにしてくれるのは、北欧の空気感が社会全体に根付いているからなのかもしれません。
幸せの秘訣がいっぱい詰まった一冊でした。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
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