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情報処理は、いっこずつ

ほんじつのおもひ
たくさんの情報を一度に受け取るのは、たいへん


ひとそれぞれ、情報処理の力や、合っている受け取り方法がある.

わたしはたくさんの情報を一度に受け取るとしばしば混乱する.
へたすると、パニックと呼吸苦(過呼吸)を起こす.

◆それぞれに合う受け取り方法
「取扱説明書」のような伝達方法だと、落ち着いて理解できる気がしている.
(ついさっきひらめいた例えだから、読み返すと、ちがうなぁってなるかも)

例)電化製品についての説明を聞く
「電池を入れた後、電源を長押しして、設定して、終わったら電源を切る」
   ↓
「1.電池を入れる/2.電源を長押しする/3.設定を行なう/4.終了後電源を切る/」

口頭での情報伝達のときは「スラッシュ/」を入れたところで、都度、確認できるとなおやりやすい.

こんな簡単なこと、と言われるやもしれない.

では、この例の「電化製品」が、「仕事内容」になったら――.
(いやいや、それ言いたいからって飛躍しすぎだろう)


◆たくさんの情報

毛色変わって、混乱の実際と解消までの経験談.

場面:精神科受診後の精算.
状況:国民保険(以下、国保)に加入したまま、就職+社会保険加入となったが、保険証は手元になく、加入日も不明.→国保の脱退、新しい保険証の加入日の確認、自立支援医療の情報変更が必要だった.

受付さん:そうか、就職したから保険証変わったんだ.あれ? まだもらっていないの? 加入日分かる?
わたし:わ、分かりません…….契約した日と実際のシフトとが違うからどっちなのか…….(自責+不調+混乱+涙目)
受付さん:いつまでに保険証もらえそう?
わたし:分かりません…….(混乱+不安+不調=脳内真っ白)
受付さん:じゃあ、会社に問い合わせてみて分かったら連絡くれる? 今日は10割でお金払ってもらって、保険証ができたら領収書持ってきてね.(←言葉が理解できない)
わたし:……ごめんなさい、ごめんなさい、もう一回教えてください.(泣き出す)

最初のほうで混乱が生じていた.
質問に答えることができなくなって、だんだん言葉をきちんと理解することもできなくなっていって、メモとペンを持ったまま泣き出すに至った.
このあと、受付さんが、やることを一個ずつゆっくりと教えてくださった.
泣きながら書き留めた.

受付さん:①にやるのが、「会社に問い合わせ、病院に連絡」.
わたし:……会社に訊いて、病院に電話する.
受付さん:うん.で、訊くのが、「保険にいつから入っているかと、いつまでに保険証ができるか」、ね.
わたし:はい…….
受付さん:それで、「保険証が届いたら、病院に連絡」.
わたし:はい…….(少しずつ脳に思考が戻ってくる)
受付さん:そ.最後が、「次の受診の時に保険証と今日の領収書を持ってくる」.
わたし:はい……!

ゆっくり書いたメモをもう一回見直して、ようやく脳の混乱が収まった.
言われている意味もわかった.

※このときは、精神不調があったために、混乱が増強されたと考えられる.
精神不調がなかったら、泣き出すまではいかなかったかもしれない.


物事が複雑になるにつれ、たくさんの情報を一度に受け取ることには、どうしても、個人差がある.

受け取る側は集中して聞こうとする、それでも分からないことがある.
その、分からないことは、個人差で程度が違うし、容量も異なる.

わたしは、受け取る側に立ったとき、伝える側が「どこまで理解しているのだろう? どうしたら伝わるだろう?」と考えてくださっていると、折に触れ感じてきた.
分からない自分が厭だったし、いつも申し訳なかった.

努力でどこまで補えるか、補いきれるものなのか、まだはっきりしない.

(傍白もどき)音楽を聴きながら文章を書くのは苦ではなく、むしろ、よいほうへいくことが多い、なぜだろう.

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
みなさんが晩ご飯を楽しく召し上がれますように!

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