虎に翼「家族のために戦い続けてきたのは花江も一緒でしょ」
NHK朝の連続ドラマ小説「虎に翼」を遅れて見始めてここ最近、やっとこ追いついた。
舞台は新潟。
寅子は女性初の判事となって奮闘している。
亡き夫の忘形見の娘を連れ単身赴任、大黒柱である。
戦争中も寝食を共にした義理の姉で親友の花江ちゃんもまた、亡き夫との子ども達と家を守っている。
花江が寅子の元を訪れて、忘れられない晩を過ごし(そっちがこのドラマのメインの話)、去り際に、トラちゃんが家族のために新潟で戦ってること感謝してる、と告げた。
トラちゃんがすかさず返した。何言ってぇ!家族のために戦い続けてきたのは花江も一緒でしょ。
固く抱き合う2人を見て胸に込み上げるものがあった。ふたりが女学校時代から戦争を経て、近しい人たちを失って手を取りながらここまで来たシーンが頭に浮かんで目頭が熱くなる。この夏私の脳内には、米津玄師のオープニングテーマが流れ続けそうだ。
家族のために戦うことに、優劣はない。
みんな歯を食いしばって頑張ってる。
炊事でも、育児でも、労働でも、介護でも、共に暮らしを支え合う人たちを上に見たり下に見たりするなんてあり得ないと強く思わされる。
最近、子持ち様と同様に専業主婦バッシングもXで上がってくることがあるけど、どんな形で家族に貢献するかは状況によるし、家事も育児も介護も尊い仕事なのだから今日のトラちゃんの花江さんへの一言を世間に広めたい。
それにしても、今日は戦地で亡くなってしまった優三さんが気の毒で仕方なかった。居た堪れなくて悲しくなってしまったけど、手紙を読むトラちゃんの演技がうま過ぎて悲しみも吹き飛んでしまった。
やっぱり女優さんってすげえや、となって終わった。
戦争を生き抜いた人たちの残してくれたこの世界で、私も未来のためにできることがあるだろうか。
✏️見始めたときの記事