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パパじゃなくてママがいいって泣いてくれる3歳児のおかげで自信を取り戻す
ダメダメだなあ自分ってよく思う。
仕事もいまいち。
家事もいまいち。
子どもたちは…やんちゃで家はぐちゃぐちゃ
嫁業は廃業同然
妻業は…そんなのあったのか?
まるでだめ女である。
私には何があるのだろう?
そんな気にすらなるのだが、たまに私の自己肯定感が満タンに満たされる瞬間がある。
それがいつなのかは、毎度忘れてしまうのでこの度記事にして残すことにした。
休みの日に年一度だけの仕事の集まりで家を空けることになった。
家を出る準備をしていると、いつもと様子が違うと感づいた3歳児が私にまとわりついてくる。
「だっこ」
こいつ、私が出ていくことを悟って引き留めようとしているのである。むむ。
化粧をしていると聞いてくる。
「それなあに」「いろがつくの」
いちいちかわいい。
そして、いよいよ出発の時間になる。
「行ってくるよ」
今日出かけることは夫には宣伝していたがそう言えば子どもたちには積極アピールしていなかった!上の子はさすがに8歳なので行ってらっしゃいですんだ。下の子は、えっ!ママいなくなるの?!とパニックに。
「今日音楽教室はパパと行くんだよ」
と何度か説得したのだが今日に限って!
「ママと行く!ママがいい」
と言い始めたのである。
ママは仕事だからパパと行ってね、となだめるといよいよ、ママに置いていかれるとわかった3歳児が抵抗に入り始めた。
(パパが音楽教室に連れていくことは私よりずっと少ないが何度かあった。おそらく、ママが家を出てどこかへ1人行ってしまうことに納得がいかないのだろう…むむ!)
玄関までやってきた3歳児。
よく見ると口がへの字に!
あーん、これ泣いちゃうやつだ、と思っていると案の定泣き始めてしまった。
出発しようとしている瞬間に泣かれる悲しみ。
「パパじゃなくてママがいいの!ママと行くの!」
そう言って泣く姿にひどく胸を打たれてしまった。
ああ、私はこの子にとってたったひとりのママなんだなと。
そして、そんな時期はもういつ終わるかわからないんだなと。
パパが土日に出かけるときには泣かれたりするのは見たことがない。
パパと私はやっぱり違うのか、と思う。
私が普段子どものためにやっていることひとつひとつ(例えば、服を着させたり、こぼしたものを拭いたり、怒っているのを鎮めたり、わがままに応じたり、体のあちこちに乗られたり、とばっちりを受けて泣かれたり、散らかったおもちゃを片付けたり、ソファの下のミニカーを取り出したり、水をこぼされても蛇口を回したいとの要望に応じたり…)…それらに私が苦心している時間、パパは出かけたり1人でスマホ見てたり居眠りしていたりするけれど、私が積み重ねている全てが「ママがいい」につながっているんだな、と感嘆した。
毎日の子育ては綺麗事ではない。
やりたくなくても洗濯掃除炊事は回ってくるし、眠る時間が来ても何ひとつ終わってない感じがするし、子どもは手間ばかりかかることをたくさんしでかしている。
それでも、そうしたことひとつひとつを乗り越えた私にしか与えられない「ママがいい」がある。
幼い子どもの与えてくれる愛は、私に次に進む自信の源そのもの。
ちっぽけな私のでっかい誇りなのだ。