子どもの教育費ってどう貯めるのか?3000万円説を現実に落とし込むと…
背景
冒頭の引用記事は、先東京に住んでると子どもを育てるのに3000万円かかるっていう説は、それなりに、現実味があるんじゃないかという内容。
我が家は、上の子は近所の公立校に通う。下の子は2歳で今後進路を考え始めるところ。なので、こちらの記事の通りに3000万円支払ってるよ、支払う準備があるよ!というわけでは全くない。
けれども、実際、支払うことになっ場合、どうやってお金貯めといたらいいの?というのも気になるところ。
うちは子どもたちが私の35、39歳で産まれるという、まごうことなき高齢出産。そのため、世帯としてはある程度のストックがあった。けども、2人目を妊娠した時は頭の中が真っ白くなり、「えっ、いくらをいつまでに貯めればいいの?!」と混乱した。
この記事でわかること
「お腹に1人目の赤ちゃんがいるとわかってから、一から子どものために3000万を積むには、いくらをいつまでに貯めたら良いか?」を考えてみることにした。
かなりどんぶりかつ単純計算で、金利なども無視しております。あしからず…
0歳からの3年間
ここでは、「幼児教育に300万」の部分を貯める。
012歳で貯めきるなら、産まれてから月8万ずつ積むことになる。
年少〜小学校低学年の6年間
「小学校に600万+塾300万」の部分を貯める。
塾にかかるのは高学年、特に最後の2年が多そうなので保育園のうちに小学校低学年の分300万、低学年のうちに高学年の学費と塾300万の両方を貯めるとすると。年少から年長で月8万、小学校低学年から月16万を積むことになる。
一定ペースに分配すると、月12万円積むことになる。
小学校高学年と中高9年間
中学の学費300万円を小学校高学年の3年間で、高校の学費300万円を中学の3年間で、とローリングしていくと月8万円ずつ積むことななる。
そして、いくらかかるかわからないが、大学受験の塾代は高校でランニングで払えばちょっきりたとexitできる。これもやはり夏期講習だの学校別対策とか季節ものを加味すると凄そう。
小学校時代より負担が楽になっているように見えるが、食費や洋服代、遊びや部活?でその他の部分が増えるんじゃないだろうか、とも思う。高校時代は仮に月8万としておく。
大学の学費
妊娠すると学資保険の宣伝がやたらと目につく。妊娠中の体重記録アプリや妊婦向け雑誌の定番広告である。
産まれた時点で18歳から必要になるお金を貯め始めるとすると、かなりゆるやかに備えることができる。
日本は金利が低いため学資保険の状況はここ数年で厳しくなってきていると聞く。実際、長男の時に学資保険でなく養老保険でお金を貯め始めたが、次男の時には米国金利頼りで米ドルでお金を積む商品に切り替わっていた。今は為替もリスクがありそうだし、保険機能を別の商品で備えているなら保険で学費は効率が悪い気がしている。もちろん、保険機能が欲しいなら検討するもよし。お金がお金を稼いでくれる方式で行きたいならNISAを活用するもよし。
0歳から18年間で単純に400万円貯めるとすると1月2万円弱となる。これが、上述の金額に上乗せになる。
逆に、大学の学費だけ貯蓄し残りはランニングで払おうとすれば、月2万円ずつ18歳まで貯めれば良いということになる。これなら気が楽だ。
金利をのせた返戻金が見込めたり、投資で含み損を再投資しながら貯め切るならもう少し負担額が少ないのかもしれない。もっと高額を貯めたいなら拠出を増やすことになる。
まとめ
子どもを育てるのに必要とされる3000万円のうち大きな割合を占める教育費を、いつまでにいくら出していけばよいのか?を単純計算だけしてみた結果がこちら。もちろん、子ども一人当たりだ。
0歳から小学校に上がる前まで月10万円を拠出
小学校在学中は月に14万円を拠出
中高在学中に月10万円を拠出
これらを足していくと2500万ほどになる。
すごい額だ。家族で貯めるお金は子どもの資金の他にも住宅や車や旅行などいろいろある。貯めるだけでなく使っていく必要もある。子どもと過ごせるは一生のうちわずかなわけで。
子育てってつくづく壮大なプロジェクトだと思う。
少子化対策は比較的子どもが小さい時の支援にフォーカスしているイメージがあるのだけど、それは「公立の学校は確保しているよ」という大義名分もある気がする。
孫への教育費は相続税が1500円まで非課税という話に縁がない、悲しいかな…。
都市部に暮らすこの3000万円説に巻き込まれる族にとってはやはり2人3人4人とバンバン子どもを増やすのはキツイかな、と思う。
💰
以上、いつまでにいくら貯めたら大学までの資金を用意しておけるかのシミュレーションをお送りした。お粗末様でした😂