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チクッと刺さる言葉や、触れられるとピリッとしてしまう言葉には、自分を読み解くヒントがある?
Xで「子育てペナルティ」がトレンド入りしていた。
テレビで紹介された東大の研究がどうやら火元になったようで?
“子育てペナルティ”出産後10年で女性は賃金46%減 時短で昇進できず、男女賃金格差縮まらず 東大研究(日テレNEWS NNN)
この子育てペナルティという言葉に反応してさまざまな声が見られた。
ブランクのある人と働き続ける人で差が出るのは当たり前、とか、子どもを産んだ人がおとしめられる日本最低とか、自ら進んで仕事より子育てを選ぶのは「罪」なのか?とか…
2023年ノーベル経済学賞を受賞したクラディアさんは男女の賃金格差の研究で成果を出した方だった。その中でも「チャイルドペナルティ」という用語が子どもを持っことで経済的社会的に不利になることとして使われていた。
つまり、子育てが賃金面で足枷になるのは現象として起きていて経済学的に説明されている。
そこに、「女性」がより低い賃金…という情報も合わされて、いくつもの対立構造を生み出している、ように見えた。
育児を人に託して仕事に打ち込める人は「当たり前じゃん」と言うかもしれない。
進んで育児をしている人は「分かってるし納得してる」と言うかもしれない。
仕事でも成果を出して育児もしつつ賃金面でも「問題ない」と言う人もいるかもしれない。
育児はしていないが賃金で不利だと感じている人は「関係ない」と言うかもしれない。
子育てをしていて賃金が上がらなくて、その構造に納得いかない人は「なんとかしてほしい」と言うかもしれない。
子育てだけしたい人は「稼ぐことばかりを求めらるのでなく低賃金でも働きやすい場がなくならないようにしてほしい」と言うかもしれない。
子育てを終えた人は「今の世代の人は大変だ」と言うかもしれないし「今の世代の人は恵まれ過ぎている」と言うかもしれない。
事実はひとつでも、自分がどんな立場かによってその情報の見え方は変わってくる。
何を言いたいかも変わってくる。
立場だけでなく、その人の信条、環境などによっても全く異なる感想や意見が出てくる。
なんか、「一言言いたい!」という気分になるときは、自分の中のもやっとすることや、苦労していること、納得いかないこと、がんばっていること、などに外界が刺激を加えてくるときな気がする。いや、そうした刺激を自ら受け取っているとも思う。ときに、情報を読み間違えたり自分の脳内で改竄してしまうことさえありうる。
なぜなら、自分の中にそうした「なにか」を抱えているとアンテナが立つからだと思う。
例えば私であれば、高級品が中古市場でどう扱われているといった話題は全くアンテナが立たない。高級品を買えないし、興味もないし、思い入れもない。
けれども、子どもの未来がどうなるとか、自分の年金がどうなる、って話には「なになに?」とアンテナが反応すると思う。
もし、なんかこの話題、やけに「チクッ」とするな、「ピリッ」とするな、と思うものがあれば、それが鋭く反応するほどそこにはその人固有の何かがある。
守りたい、なにか。攻撃されたくない、なにか。誰かにわかってほしい、なにか。
そのなにかに、自分を見つめて生きやすくするためのヒントがある気がする。