小1ママの奔走日記。ワーママってなんなん。2時半以降仕事してる?
秋は忙しい。
甘えん坊な小1息子のおやつと音読とヤマハの自主練習が終わると、チャリで学童へ送っていく。
学童って働いてる両親の子が、学校から家替わりに時間を過ごす場なはずだが、うちは、もはや習い事の場と化している。
週3で行っていてそのうち1日は塾で、残り1日はそろばんをやってくれる。もう1日は塾の宿題をしたり、算数検定みたいな検定の練習をしてくれたり、絵本の読み聞かせの先生が来てくれたり。
そのため、午後の会議の時間はかなり慎重に設定している。自分でする会議は朝から2時まで、それ以降は相手や用途を見極める。特に玄関のピンポンが鳴る2時半あたりは要注意だ。
学童は、自分で行ったり帰ってきてもらうこともあるが、塾の宿題を確認したり予定表を出したり、なんだかんだで、送迎のどちらかは出向いている。
来年には留守宅からでも自分で習い事や塾などにいってくれるとよいのだが、どうだろう…。
2年生になったら親のサインが必須の音読の宿題はなくなるよね?!
先日は学童に送って行ったが入口でチャリから降りてもらってバイバイした。何を隠そう私は忙しい。どんぐりを拾いに行かねばならない。
「がんばって!ママ、どんぐりひろってくるわ」
そう、息子に言ってチャリを走らせる。
学校からどんぐりを持ってくるようお便りに書いてあった。
保育園時代の息子とどんぐりを一緒に探したことがある。とあるスポットに狙いを定めチャリを走らせた。
無事に収集しビニール袋に入れて名前を書いてランドセルに入れた。
ちょっとした用事をすればもう、下の子の保育園の迎えの時間。私の午後の勤務時間はどうなっているのか??ワーママの、ワーの部分がだいぶあやしいのだ。
また別の日、息子を歯医者に定期チェックに連れて行きその足で学童へ送った。そして私はまた別の用事に急いだ。
「遠足やだ」
前日に息子が言っていた。
何が嫌なのかつきつめると、車酔いの恐怖が原因だった。仕方ないので「酔い止めを買っておくね」と約束したのだ。
学童から近所のドラッグストアへ駆け込んだ。
が、ない!酔い止めはどこだー!
少しパニックになりかけたが、陳列棚の奥にひとつ残っていた、子どもも使える酔い止めを掴み取った!噛んで飲めるので、錠剤が難しい息子も大丈夫。
しまった…秋の行楽シーズンで酔い止めが売れているのか。これを機に学んだ。
小学生のフォローアップは幅広い知識と、なんなら経験も要すると思う。今後私が酔い止めを秋に買いに走ることはないだろう。
危機一髪酔い止めを買った私はまた自宅へ戻り、ちょっとした仕事をするかしないかのところで、下の子を保育園へ迎えに行きまた学童へ迎えに行く。宿題を確認して帰宅。
ほんとに、私は仕事をしていると言えるのか。
泣きたくなる。
しかし、泣いている暇もない。
夜ご飯の前に息子の遠足の荷造りをする。
友達のお母さんから質問が来て、遠足前日夕方に配信される連絡事項を嘆く。
しかし、嘆いている暇もない。
子どもが困らぬよう何とか対応をする。
夜子どもたちが寝てからは遠足の弁当作りのため、鶏肉をタレに漬け込む。星型のポテトの在庫をチェック、冷凍鮭を冷蔵庫に移し、見栄えの良いプチトマトを選び、米をひたす。
リアルに、私は仕事をしていると言えるのか。
メールや電話がこないか怯えながら、
会議が入るのを恐れながら、
翌日に、翌日にと、様々な仕事が雪だるまのように転がるのを白目を剥きながら耐えている。
罪悪感とか焦燥感とか、そんな気持ちが心の中にあることに気づいたら最後、蓋をしてみてみぬふりをする。
ワーママとはなんなのか。
恥辱に耐え自尊心を捨て去り生きている。
ラジオで育休明け時短勤務申請をしたら正社員からパートタイム勤務へ転換されてしまった、という人の投稿を聞いて冷や汗が出た。
今の私は2時までのパートタイムなんじゃないか…、なんとか会議とかしてる日はあるけどとても何かを生み出していると言い難い。いつか、制裁をくらうかも…。
朝玄関でバイバイし、夕方お帰りを言えば良いと思っていた小学生。
なんなら保育園の送迎の部分がなくなり楽になるのかとさえ思っていた。
幻想だった…。
そういう子もいるんだろうが…。
いったいいつ「普通に」仕事ができるのだろうか。
いつか、「私、もういなくていいのか」と思う時が来ると信じて今日も生きている。
あ、息子のそばで手取り足取りをしなくてよいのか、という意味の方。職場で居場所がなくなったら…そっちは現実になってもおかしくなく、怖すぎる。考えるのはよそう。
息子に手のかからない、その時が来たら案外さみしいものかもしれない。
ところで、遠足から戻った息子のリュックには、遠足の行き先で拾ったというどんぐりのこんもり入った袋が!以前、お便りの指示でどんぐりを拾いに行った私の勤務時間はなんだったのだろうか。ひたすらむなしい。