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ムーミンママ
2024年9月29日 07:03
風の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに「 えっ!違いますって! 花の色は移りにけりないたずらにですよ!」小野小町さんすみません絶世の美女と名高い小野小町姉さんもぼんやり時を過ごしていたら 桜の花も色褪せてしまったわあれだけ男達からチヤホヤされていたのに 今はすっかり見捨てられ女の盛りはあっという間ねなんて聞こえてきそうね。千年の時を経ても女の嘆きは変わらないの
2024年9月22日 17:06
月の色 手鏡のかを 物憂げに瞳の底に 宿る月影追ふてくる どうして吾を追ふてくる足元照らす 母の顔して 金堂へ 足踏み入れば 穏やかな月光菩薩の 慈悲の眼差しこれはひねりなしです💦以前、シロクマ文芸部で 新しいじぶんに短歌を寄せてみました。月を語るには短歌が似合いそう なので 短歌なんぞ しろーとの私がまたまた詠んでしまいました😆どーぞよろしく🌰画像は 国宝・梵
2024年9月14日 03:56
懐かしいと感じる瞬間 そこには匂いが伴っていることはありませんか私は 昭和の趣が残る学生街の喫茶店の扉を開けたとたん『あぁ この匂い懐かしい』と立ち止まり 店内を見渡した赤いモケットのソファー 小さなテーブルは幾多のまあるい染み 椅子の高さもテーブルも屈み込むように低い。そしてなにより バターとケチャップの混ざりあった匂いに煙草や埃臭さが混ざり独特の匂いがした。すると どおしたことだ
2024年9月7日 06:20
レモンから投げかけられた 貴方の愛ってなに……良平は 私に向かって レモンを投げてよこした。「俺の今の気持ち 受け取ってな」それは見事な放物線を描いて 真っ青な空に一瞬吸い込まれ 私の胸元に落ちてきた。「ナイス キャチ!」良平は日に焼けた顔に白い歯を覗かせ満面の笑みを浮かべた。良平は大学のふたつ先輩、私は入学式の日 サークルの勧誘でいきなり良平に声をかけられた。「ねぇ、君 僕はテニス