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100%勇気ならもう頑張るしかないよね

そうさ100%勇気 もう頑張るしかないさ
この世界中の元気 抱きしめながら

そうさ100%勇気 もうやりきるしかないさ
ぼくたちが持てる輝き 永遠に忘れないでね

勇気100%

100%勇気と聞いたら、多くの人は忍たま乱太郎のOPを思い浮かべるだろう。平日の夕方6時10分、おじゃる丸の後にNHKで放送されていた忍者アニメだ。冒頭の引用は、そのOPの一部である。

幼い頃はこの部分の歌詞を、勇気が100%のポジティブな状態だから、もう頑張るしかないのだと思っていた。単純に、勇気を持てているから、後ろ向きにならず前向きに頑張るしかないのだと考えていたのだ。

しかし、最近久しぶりにこの曲を聴いた時、その解釈は違うのではないかと思った。100%勇気というのは状態ではなく、行動するために必要な要素という意味なのではないだろうか。

つまり、
「100%の勇気を持っている。
だから頑張るしかない」

ではなく、
「必要な要素は100%勇気。
だから頑張るしかない」

ということだ。

勇気というのは、たとえその能力がなかったとしても持てるものである。たとえ出来なくてもとりあえずやってみる人は、能力があるからではなく、勇気があるから行動している。

頑張ることに能力は必要ない。むしろ、能力があって行動しているなら、頑張っているとも言えない。能力がないのに行動しているからこそ、頑張っていると言えるのだ。

私は大学院時代、実家を出て、仕送りなしで一人暮らしをしていた。親からの援助は一切なく、学費も生活費も全て自分で払っての生活であった。当時、一人暮らしをしている学生は仕送りは当たり前、さらには学費を親に払ってもらっている人の方が多かった。そのため、仕送りなしで一人暮らしをする決断は私にとって、とても勇気がいる決断であった。

だが、それを始めるのに能力なんて全く必要なかった。仕送りなしで一人暮らしなんて経験したことすらなかったのだから、能力なんて関係あるはずがない。必要なのは頑張る覚悟、つまりは勇気だけだったのだ。そして、私はもう頑張るしかないと勇気を持って始め、修了までやり切った。

頑張りたいけど能力がない、自信もない、権力もお金も時間もない。しかし、そんなことは関係ない。なぜなら、頑張るのに必要なのは勇気だけなのだから。

出来るかどうかなんて関係ない。
そうさ、必要なのは100%勇気。
それならもう頑張るしかないよね。

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