とっくにゴール過ぎてるのに気付かず走り続けてた
朝走ると1日の活動量が上がる気がするから、できるだけ仕事のパフォーマンスを上げようと毎朝5分だけランニングして、シャワー浴びて、気合い入れる生活をしていたが、先日ランニング後にシャワーを浴びて、前屈みになって体を拭いていたら、、、
突然ギックリ腰に襲われ、すっぽんぽんのまま、その場にへたり込んでしまった。助けてくれた娘、夫には、感謝と、自分の哀れさで涙が溢れた。
当然仕事にいける状態ではない。
病院に行き診察を受け、ヘルニアの診断と5日間の安静を言い渡された。
初めの2日は睡眠欲を満たしまくった。頭が腐るかと思うくらい寝まくった。大満足した。
3日目も、横になって本を読んでしばらくすると眠くなって、やっぱりたくさん寝た。
4日目になると、さすがに睡眠負債がなくなり、頭が冴えて、横になっていても眠気に襲われなくなった。そのおかげで、寝室の天井を見つめながら、静かに人生を振り返ることができた。
もう何年も、こんな贅沢な内省の時間を取れていなかった。
おもえば、子育てがひと段落し、やっと叶えた社会復帰。
仕事のやりがいを見出し、没頭感、充実感に満ち溢れているはずの日々が、、、思ってたんと違う。
若い頃、メンタル壊してたった4ヶ月で仕事を辞めてしまい、キャリアを積むことなく家庭に入り、3人の子育てをしてきた。子育て中、常に頭の中にあったのは、いつか社会復帰して仕事で活躍するんだ!リベンジを果たすんだ!ということだった。親に大学まで行かせてもらったのに、結局なにも果たせていない自分が不甲斐なく、劣等感を抱えたまま終わりにするなんて、認められるはずがなかった。夢中になれる分野はなにか、常に考え探し続けることで、自分を保ってきた。
そして見つけた社会福祉士の道。
就職も決まり、資格も取れた。
長年の夢を、実現できたのだ。
自分の夢中になれる分野で活躍できる!はずだった。。。それなのに。。。
全く没頭できない。全然楽しくない。仕事が楽しいとか言ってる人、どうして?何をもって、仕事が楽しいとか言えるの?仕事に没頭できる人、どうしたらそうなれるの?仕事が面白くなさすぎて、辛くて、苦しくて、吐き気がした。
仕事なんて生活のためにするもの。仕事が楽しい人なんてほとんどいない。仕事は仕事と割り切れ。
続けていけば、仕事が分かるようになる。そうすれば多少面白みも感じるようになる。今は耐えろ。
そう言い聞かすが、それにしてもこの辛さはなんだ。苦しい、辛い、吐き気がする。
解決策がどこにあるのか、きっとどこかにヒントが転がっているんだろうとネット上を探しまくり、片っ端から試した。
瞑想、マインドフルネス、セルフコンパッション、他者比較をやめる、ヨガ、ランニング、人生の目的を見つける、など。本も色々読んだ。メンタリストDAIGOさんのディーラボ会員にもなった。夫、友人、親や兄弟にも相談した。
でも、これだ!というものが見つからない。必死で探しているのに見つからない。苦しかったなー。毎日、毎日、重かった。ずっと暗闇の中にいるみたいで、この先もずっとこの感じで、定年までずっと地獄のような毎日を送ることが確定してしまったんだなーと思うと絶望しか感じなかった。生きているのが辛かった。
ギックリ腰にならなかったら、今も苦しみの最中にいたんだろうな。
天井見つめて考えていたら、ふと思った。
すでに、何もかも手に入れているではないか、と。欲しいものを追い求めて、今まで前だけ向いて、立ち止まることもなく突っ走ってきたから気づかなかった。
もうゴールしてしまったんだと。
何もかもを手に入れて、ゴールしています。すでに。
そりゃあ、しんどいわな。ゴールしてるのに気づかず走り続けたら。焦るわな。ゴール見えんし。地獄に思うの当然。なんぼ頑張ってもその先にゴールないんやもん。
そうじゃなくて、すでにゴールしてることに気づこう。そして、今まで前しか見てなくて、しかも全速力で走っていたから気づかなかったと思うけど、今までの自分の人生で得てきた、様々なものごとや人との出会い、関係に向き合おう。何一つとして当たり前のことはないのに、何も心に留めていなかった。何も心を向けていなかった。
ゆっくりがいい。心を向けられる速度で生きていこう。子どもがいること、夫がいること、なんてありがたいんだろう。帰りの電車に揺られるほっとするひとときや、夕日の美しさも、心を向けなければ見えてこない。
これからはゆっくりと、私の周りにすでにあるものを味わいなさい。それでいいのですよ。
がむしゃらに進んでも、その先にゴールはありませんよ、と教えられた気がする。
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