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誰もいない休日のオフィス

私は仕事が好きではないと思っていたが、日曜日に、誰もいない職場で1人、残業をこなしていくのは案外嫌いじゃないことに気付いた。
休みなのに家を出ていくのは気が重いが、残業を抱えたまま月曜日を迎えるほうが気が重いと思う日は仕事に行くことにしている。

誰もいないオフィスは快適だ。
暗く、静まり返っていて、いつもは遠慮して見られない他人のデスクを眺めることもできて、バリバリやってそうな人の机の上に書類が山積みだったりするのを発見して、なんだ、みんな大変なんだなと少しホッとする。

人がいないってなんていいんだろう、と思う。人がいなければ、人からの視線を気にせず、自由気ままに振る舞える。
気を遣う人間が誰もいない空間。
電話も鳴らないし、仕事だけに集中できる。
不思議と腸内環境まで良くなる。
溜まった仕事は解消できるし、デトックス効果大。

この環境で働けるなら、むしろ仕事が好きだと思える。

結局、私は自由気ままに振る舞いたいんだな。のびのびとしていたいんだと思う。

腹の探り合い、気を使う関係、嫌な人の気配、他人からの視線、観察されている雰囲気はうんざりだ。他人の機嫌を取らなければならないなんて、心底うんざり。自分の機嫌くらい自分で取れよと思う。ご機嫌に働けよ、と思う。
いちいち不機嫌を表現するなよ、と。
みんな、空気のようであればいいのに。

平日も、できる限りのびのびと、日曜日のように働きたい。日曜日のように働く自分が、理想の姿だ。

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