マガジンのカバー画像

人間関係その他

43
人の悩みのほとんどは人間関係に発端する。起こりやすいシチュエーションごとに私という人間を軸にしてどう解釈して乗り切るかの記録です。詩的或いは小説風な書き方を目指してます。
運営しているクリエイター

記事一覧

帰郷

(上の写真は東北へ向かう東京駅の新幹線のホームから撮った東京の青空) 春節を迎え、民族大移動。息子を従え、我ら二人は日本に一時帰国する。月曜日の飛行機でした。その前日、例によって例の如く不眠気味だった自分。ぼーっとした頭で朝起きて、用意をしてから息子を起こす。朝の6時15分頃には出たかった。フェリー乗り場に6時45分までに着きたかった。7時45分の香港空港行きの船に乗るからです。 休みに入っても、ちまちまスケジューリングをする私。こういう性格なの。しょうがない。 しかし

帰郷 その二

明日の飛行機で深圳に帰るのだが、終わらなかった帰郷話をここに記す。 香港から台北経由で東京に着いた翌日のことだ。コンビニ食をこよなく愛す息子とコンビニのおにぎりで朝食を済ませ、いつもならまっすぐ故郷へと東北新幹線で向かうところである。しかし、今年はすぐに東京を離れるのをやめて、映画を一本見ることにした。スーツケースを東京駅のロッカーに預けて路線沿いにテクテクと有楽町に向けて歩く。 私という人間は、私たち家族は、仲がいいんです。別の言葉で言うと、互いの依存というか距離感が結

帰郷 その3

食べ物の話ばっかり書いてきた、帰郷話も本日で最後にしよう。今日も食べ物の話ばっかり書くことになると思う。 一時帰国中は毎朝、和朝食を作っている。中国でこれと思うような味噌を手に入れるのは難しい。だから、一時帰国中は毎朝味噌汁が飲みたいのだ。出汁の旨みと野菜の旨みが前に出て、そこに味噌が加わるのが理想だ。しかしだな、実は我が家の母は 味噌汁があまり好きではない人である。何がうまいのかわからんという。そして、グルメな母ではあるが味噌は適当に選んでいる。 帰宅してスーツケースの

1年を振り返る

本日という本日は、このお題を掲げ、3回から4回、原稿を消しております。 ふ、ふふふふふ……(意味のない泣き笑い) 昨年転職し、新しい仕事に邁進。 うっかりちゃっかりnoteを始める。 息子が中学生になり、背を追い越される。 息子の空手に割と時間を取られた。 昨年は日本、今年はタイに家族旅行。お金は貯まらなかったが、家族は仲良くなった。 中国語がちょっと上手くなったかも? 2年ぶりに健康診断を受けたら肺が真っ白だった。 随筆ばっかり書いていて、新しい小説があまり書けなかった。

パーカーは大人が着てはならぬのか?

先日のことである。同年代の中年の集まりがあり、酒を飲んだ。その席で、とある男性が、こんな話知ってる?と口を開く。 曰く、とあるインフルエンサーが「おっさんがパーカーを着てるのは見苦しい」と発言して炎上しているのだそうだ。 「あ、それね。炎上して話題になりたかったんじゃないの」 とある中年女性はさらりとそういうと、あたりめにマヨネーズをつけて、バケモノのようなジョッキでハイボールを飲んでいる。 「でもさ、それでさ、ホリエモンもさ、俺も着てるけどって話になってさ」 「だか

頑張るの周辺

本編に入る前に一言。ドンファンさんの事件、被告に無罪判決出ましたね。疑わしきは罰せずってやつかと思いつつ、いやでも、めっちゃ疑わしいですが?と思いました。ちなみに報道を見ながら自分がやっていたことはこうだ。 「ネットで覚醒剤購入の検索をしていた履歴が……」 そうか、自宅PCか自分のスマホかiPadで検索履歴が残ったんだ。じゃあ、足のつかないネカフェとかのPCで必要事項は検索するのだな。で、あたしはメモ魔だからノートにメモしちゃうと思うんだけど、実行後早速捨てないといけない

中国の子供服事情を類推する

朝ごはんを買いに行くと、親子連れとすれ違う。我が家の近くには中国の小学校があって、そこの子供と親だろう。道のあちら側に父子。お世辞にもおしゃれと言えない赤をベースに白で線が入り、ボタンがこれまた赤の派手なジャンパーを着ている。おそろだ。 お世辞にもおしゃれなおそろではなかったが、その仲が良さそうな様子に心が和んだ。犬と猫と子供が結構好きで、だから、親と仲良しの子供を見ると心が和む。そして、前を向くと、道のこちらには母子で同じジャンバーを着た二人がいる。なんと、家族四人でおそ

くまなー

日本のゲームがやりたいからと、自分用のiPadのアップルIDを中国人である父親から日本人である母親に寄せてきた息子。マイクラをしつつ意味不明のスクショを保存してくる。写真は共有ですから、私のiPadにもスマホにも日々マイクラのスクショが増殖中。しょうがないから扉絵に利用している。 去年は熊の当たり年でそれに比べたら今年は少ないなと思っていたが、やっぱり出たな。くま。 熊といえばくまのプーさん。ぶっちゃけ、100%でころせ!とは思えずビミョーに可哀想な気がしてました。勝手な

ローソンと富士山

SNSで話題となり、観光客が集まっているというローソンと富士山。ローソンの看板の青と富士山の青が美しい。それにしても、富士山は我が日本にとって古くからの霊峰ではあるが、海外の人にもその良さが伝わるものなのか。もしかして北斎のおかげで、富士は海外でも有名か? しかし、弾丸登山やら、住宅地が突然観光地化するやら、迎える人達は大変だ。日本観光立国元年というかなんというか、頑張れ、みなさん!とテレビの前で応援した。多分届いてないだろう。 ふと昨年行った日光でバスの運転手のおじさん

ワルツ

お写真、お借りしました。扉はロダンですが、ワルツはロダンの弟子のカミーユ・クローデルの彫刻です。<(_ _)> 最近はよく なんでも鑑定団 を見ています。蒐集家が自信を持って集めたものが蓋を開けたら二束三文のものだったっていう番組の本筋も好きなのですが、それよりも自分の知らない色々な画家の案内をコンパクトに見られるから好きなのです。 日本にもこんなにたくさん色々な画家の人がいるんだなぁと思いながら見てる。高校の時に選択科目で美術を取っていましたが、それの延長のようなノリで

日本人は忘れてはいけないに寄せて

先日、Yahoo!ニュースを読んでいて印象に残った記事です。宮﨑駿監督がマグサイサイ賞を受賞した時に語った言葉を読みました。 戦争の時に日本人はフィリピンでたくさんの民間人を殺しました。私たちはそれを忘れてはならない と発言されてます。 中国や韓国等に旅行をしたり留学をしたり、あるいは日本で中国人や韓国人の人と交流がある人は経験したことがあるのではないかと思いますが、時々直球で、日本人が戦争の時にしたことについてあなたはどう思ってるのかと聞かれることがあります。そして、

斉藤君の奇跡

トランプ大統領が当選確実になった時に、 「これは歴史的逆転だ!」 だなんて吠えてたけど、自分的には斉藤君の逆転劇の方が驚いた。顎が外れるかと思ったし、腰が抜けた。アメリカは遠い。日本は近い。 斉藤君を悪者だと糾弾された人が正しいのか、あるいは、斉藤君は本当は既得権益に対抗して罠に嵌められた被害者だったのか、なかなか気になるトピックだ。しかし本日はその是非を問いたいのではなくて、テレビ対SNSについて書きたいのである。斉藤君なんて馴れ馴れしく呼んでおいてこっからあまり斉藤君は

私は橋の途中にいる 続き

深圳の自宅から地下鉄で数駅の先にある美術館でミュシャ展をやっているというので、足を伸ばした。期待せずに見に行ったが意外と出展数も多く平日だったために人も少なくて楽しんで帰ってきた。 中国だけでしょうか。NOPHOTOの掲示がないし、写真を撮っても怒られないので、ルノアールばっかりを扉絵にしていたのをやめてしばらくはミュシャが続く。写真ではあるが、記事を書く際に一枚絵を選びその絵を眺めると心が癒される。無心に毎日絵を描いていた頃の自分に繋がるからである。 話は少し飛ぶが、い

私のコーヒー事情

低血圧だからかどうなのか、カフェインがないとぼーっとする人である。コーヒーは欠かせないのであるが、このコーヒー、ワタクシが中国に来たばかりの頃は、 ……なかった。だって、お茶の国の人だもの。 深圳にきたばかりの頃は、関外 ぐわんわい と言って、深圳市郊外に住んでいた私、コーヒーを飲もうと思ったら某西洋料理店へゆく、そこにはスパゲッティという名の焼きうどんがあり、コーヒーという名の色のついた砂糖水があった。それよりはマックのコーヒーの方が幾分かマシである。マックのコーヒーはマ