【詩】縄跡の戒め
“固結びの紐”と
わたしを
喩えた貴方は
結ばれたままの
わたしを縛る
腕、首、胸、臀部、鼠蹊部
ゆるやかな作法で
回りながら
次々と取り出された麻縄は
身体を這うように
まとわり
色褪せた赤い縄は
わたしの秘部を開き
貴方の美学に結ばれる
固く結ばれた紐は
縄とともに
貴方の手で解かれ
古い紐跡に
新しい縄跡が
上塗りされると
倒錯の歓びに誘う
扉を開けた
わたしの心に
新しい
痛みと戒めを
刻む
“固結びの紐”と
わたしを
喩えた貴方は
結ばれたままの
わたしを縛る
腕、首、胸、臀部、鼠蹊部
ゆるやかな作法で
回りながら
次々と取り出された麻縄は
身体を這うように
まとわり
色褪せた赤い縄は
わたしの秘部を開き
貴方の美学に結ばれる
固く結ばれた紐は
縄とともに
貴方の手で解かれ
古い紐跡に
新しい縄跡が
上塗りされると
倒錯の歓びに誘う
扉を開けた
わたしの心に
新しい
痛みと戒めを
刻む