認知症のおはなし
お立ち寄り頂きありがとうございます
前回在宅生活を長くできるコツについて
お話を致しました。
前回のお話はこちら
https://note.com/calm_azalea79/n/nc81bf97b1869
「介護」といっても色々な状況がある中
きっと介護する側もされる側も一番イメージしやすく、不安も多いのは
「認知症」かなと思います
今回はその「認知症」について触れていきます
目次
1.これまでの私の認識
2.認知症って?病態の分類
1.これまでの私の認識
「認知症」ってある種のパワーワード。
よく分からんけどイメージはある。そんな人は多いですよね
昨今、使われるようになっていますが、
私がこの仕事を始めた23年前はまだ「痴呆」という表現でした。
医療の現場にいた当時はあまり「痴呆」というものが
問題点に上がりにくかった。
入院中なので混乱していることもあるし、
意識障害もあるし、まぁそういうことってもう少ししないとはっきりしないよね。
というスタンスで、急性期医療の場面ではそんなに問題なかったというのが正直なところ。
なので「痴呆」でも「認知症」でもどちらでもよかった。
つまり世間一般的にも医療側的にも重要視しているかたは少なかったように思います。
いまは「痴呆」という表現は使われません。
たくさんの普及活動が功を奏し、
今は一般的にも認識されている「認知症」
反動的に前述したイメージが先行し過ぎているようにも思うのです。
現在は、その病態を整理し学術的にとらえられている認知症
今回はその総論的なことをまとめてみようと思います。
2.認知症とは?
そもそも「認知症」とは
「認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6か月以上継続)を指します。」
と定義されています
脳の病気、病変によっておこるものということです。
その病態の分類は
①アルツハイマー型認知症
②脳血管性認知症
③レビー小体型認知症
④前頭側頭型認知症
⑤その他
となっています。
それぞれについては、また別の記事にしますが
この分類自体も少しづつ一般的になってきた感じです。
認知症の症状として
①中核症状
②行動・心理症状(周辺症状)
があります。
脳細胞の病変により
中核症状が出現し、そこに様々な要因(環境や性格など)が加わることで
行動・心理症状が現れます。
皆さんが想像する認知症の方のイメージはどんなものでしょう?
性格が激変した姿?
訳が分からない人?
おそらくイメージのほとんどが
②の行動・心理症状があらわれている方のお姿なのかなと思います。
中核症状は脳細胞の器質的変化によるものなので病状を改善することは難しいですが、
行動・心理症状に関して実は良くも悪くも脳に直接起因しないものも多く、
変化したり、落ち着くこともあるものなのです。
長くなってしまったので、続きはまた次回に
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