悲しみの果てはあるのか
祖父の死の前後、私がもっとも難渋したことは、”悲しみの中和”だった。
この記事では、悲しくて途方に暮れていた時期のことや、それが少し中和されたキッカケと、寄り添ってくれた様々について記しておきたい。
祖父は去年の秋に施設内で転倒し骨折した。その骨折がきっかけで亡くなるに至ったのだが、入院中はせん妄がひどく、「敵が来る」「泥棒に襲われる」「戦わなきゃ」との発言を繰り返していた。状況を正しく脳が把握できず悪夢を見続けているような状態だったのだろうか。知らない部屋、知らないベッド