【書評】 99%が知らない「行動」を科学する「なまけもの」のやる気スイッチ
仕事に前向きになれる心理学:やる気のスイッチを押すヒント
「めんどくさい」「やる気が出ない」そんな悩みを抱えていませんか?
本書『99%が知らない「行動」を科学する「なまけもの」のやる気スイッチ』は、そんなやる気スイッチを見つけ出すためのヒントを与えてくれます。
著者の内藤誼人氏は、「生まれつきやる気のない人間はいない」と断言します。やる気が出ない原因は、「やる気の出し方を知らない」だけなのです。
本書では、専門雑誌で発表された科学的な論文に基づいた、誰でもすぐ実践できる「やる気の出し方」を紹介しています。
本稿では、仕事に焦点を当てた第6章「仕事に前向きになれる心理学」から、3つのポイントをご紹介します。
1. 自主性を尊重することでやる気が高まる
私たちは、自主性を尊重されると「自分のことだから」という気持ちが高まり、やる気が出ます。
カナダの研究では、コーチが自主性を尊重するほど、柔道選手の成績が向上したという結果が出ています。
やる気を高めるためには、人に言われる前に自分で行動することが大切です。
上司に指示される前に、自分で考えて行動することで、自主性を高め、やる気を引き出すことができます。
2. 環境はやる気に大きな影響を与える
どんな環境に置かれているかによって、やる気は大きく左右されます。
アメリカの研究では、学校の雰囲気が悪いほど、生徒のやる気と成績が低下することが明らかになっています。
やる気を維持するためには、周囲の環境を整えることも重要です。
会社であれば、従業員に自主性を持たせるようなシステムを導入することで、やる気のある職場を作ることができます。
3. 小さな目標達成で自信を持ち、やる気を継続する
大きな目標を達成しようとすると、途中で挫折してしまうことがあります。
小さな目標を設定することで、達成感を味わうことができ、自信につながります。
自信がつけば、さらに大きな目標に挑戦しようという意欲が湧いてきます。
やる気を継続するためには、小さな目標を設定して、達成感を積み重ねることが大切です。
本書を読んだ感想として
この本を読んで、意欲の欠如やモチベーションの低下について考えるきっかけを得ました。
著者が指摘するように、自主性を尊重することや環境の影響は、実際に私たちの行動に大きな影響を与えていることがわかりました。
特に、自主性を持たせることが重要だという点については、その意義を改めて感じました。
自分で決めたことや自分の興味に基づいて行動すると、やる気やモチベーションが自然と高まることがありますよね。
それに対して、環境が悪いとやる気を失ってしまうのも納得です。職場や学校などの環境がネガティブだと、どうしてもやる気が出にくくなりますし、それが個人のモチベーションに直結することも理解できました。
この本は、自分のやる気を引き出す方法や、環境が自分のモチベーションに与える影響について考えさせられる良書だと感じました。
自己効力感を高めるために、実践的なアドバイスを取り入れてみることが大切だと思います。
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本書を読んでもらいたい人
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本書のまとめ
- 意欲の欠如は、自己管理やモチベーション管理の技術が欠如している可能性があります。そのため、自分のやる気を引き出す方法を学ぶことが重要です。
- 自主性を尊重することは、個人が自分の行動や目標に責任を持つことを促進します。これにより、個人は自分の興味や価値観に基づいて行動することができ、やる気を高めることができます。
- 環境が悪いと、やる気を維持するのが難しくなります。例えば、仕事場のネガティブな雰囲気や不適切な管理スタイルは、従業員のモチベーションを低下させる可能性があります。
- 職場の雰囲気や周囲の影響が重要であるため、リーダーシップや組織文化の改善が必要です。自主性を持たせることで、従業員はより意欲的になり、結果として生産性や満足度が向上する可能性があります。
- 著者の提案は、実践的で科学的な根拠に基づいています。これらの提案を実践することで、個人は自己効力感を高め、やる気を引き出すことができるでしょう。
やる気は生まれつきではなく、誰でも出すことができます。
本書で紹介されている方法を実践することで、仕事に前向きに取り組むことができるようになります。
ぜひ本書を手に取って、あなたのやる気スイッチを押してください。
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