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アメリカワイン、何からはじめる?

アメリカのすばらしいワイン、何からはじめるべきでしょうか。

ぜひお試しいただきたいおすすめがございます。
ワインに興味がなく、むしろ苦手であった私の固定観念を変え、アメリカのすばらしいワインに魅了されるきっかけをつくってくれました。

そのワインは、

「ケイマス ヴィンヤーズ 
 (Caymus Vineyards)」


というものです。

ご紹介するワインのブドウは、カベルネ ソーヴィニヨン。
適切な表現かわかりませんが、とにかく濃くて甘い。トロトロ?な感じです。
黒果実系のパンチがあり、アルコールは高く、特徴的な”バニラ”風味があります。主にオークからくるのでしょうか。それが長い余韻となって続きます.....。
おそらく遅摘みの寄与も大きいのだと思います。どっぷり?しているのでそのものだけでも十分楽しめますが、赤身肉とあわせれば至福です。
今から15年前にはじめて出会ったのですが、実は直後に2回ほど夢に出てきたこともあります (笑)。

実はこのケイマス、とても有名です。
知名度の高い評価誌「ワイン スペクテーター」から、古くより継続的に高得点を得ていることが理由のひとつと思います。
ザ・カリフォルニアといった感じで、アメリカワイン (カリフォルニアワイン) の歴史的な代表格!といったところでしょうか。
スペシャル セレクションというものもあります。

現在はラベルが変わっています。
おそらく、2012年の40周年を機に変わったと思うのですが、個人的にはとても残念でした。それまでのラベルが好きだったので.....。
しかし、味のベースは変わっていないと思いますし、(理由は分かりませんが) 熟成タイプではないようなので、日本で購入しやすいものをお試しいただければ嬉しく思います。

飲むときの注意点は、温度ですね。冷やし過ぎないようにだけ、ご注意ください。せっかくの香や風味が感ぜられなくなりますので。イメージとしては15℃は冷え過ぎで20℃に近いくらいがよいと思います。

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お値段ですが、一万円前後です。
正直、”はじめのワイン”としては高いと思います。しかし、例えば2500円のワインを4回飲むのであれば、このワイン1本を1度お試しいただきたいと思います。それは、強いインパクトが記憶として残る可能性があるからです。
通常レストランでは、ワインは3倍の値段となることが多いと思いますので、3000円少々のワインをレストランで飲んでいる思えば気持ちも変わるかもしれません。また、たまにはということでご褒美?や特別な日にいかがでしょうか。
こういったご時世ですし、まずはご自宅でーー。

ちなみに、2004年ヴィンテージのパーカーコメントは以下のとおり。92点だったようです。
訳も人それぞれと思いますので、英文そのままのコピペにとどめますが、ripe、loads of glycerin、juicy、licorice、sweet toasty oakなどの表現が、何となく甘さを伝えてくれているように思います。

The up-front, sexy 2004 Cabernet Sauvignon Napa reveals the vintage’s ripe headiness along with loads of glycerin, a juicy, fat texture, a dark ruby/purple color, and abundant cassis, herb, licorice, and smoke characteristics. Drink it over the next decade. 
[ワイン アドヴォケイト 168 (2006年)]
This ever-reliable producer has turned out a beautiful 2004 Cabernet Sauvignon that has plenty of black currant flavor as well as sweet toasty oak and smokiness in a nice, round, opulent sexy style that begs for drinking over the next decade. 
[ワイン アドヴォケイト 174 (2007年)]

なかなか海外に行けない状況が続いていますが、もしよろしければ、近い将来ぜひ現地でのテイスティングもご検討ください。

気持ちのよい開放感のあるお庭で、時にケイマスの方々と会話しながら飲むことができるのはいいですね。

次回飲むときには、気候やブレンドによりうみだされた酸などとのバランスや複雑性をどのように感じるか集中してみたいと思っています。

(Header Photo by Carson Masterson and Another Photo with Text by Irene Kredenets on Unsplash)

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