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いくらのワインがお得なのか?

高けりゃうまいわけじゃない
たしかに高い金を出せば、いいワインにめぐり合う確率は高くなる。だが質と値段が常にイコールかといえば、そうでもない。価格にはぶどうの調達費、設備費 (とくにオーク樽)、人件費、ワイナリーでの熟成、しゃれたパッケージやラベルの作成費その他、ワインを作るのにかかったコストがふくまれている。
マーク・オールドマン「NYスタイル  ワイン・ブック」より

先日、アメリカワインの過半数がいいワインとして評価されていることをご紹介しました。
それでは、それは価格によらないのでしょうか?

RPWAのデータを用いて、価格 ($) を横軸に、90点以上と評価されたアメリカワインの割合 (%) を縦軸にして作図してみました。

90点以上の割合 (縦軸) と価格ドル (横軸) との関係 
(アメリカワイン; RPWAデータより作図 [2022.1.20])

ご覧いただいてお分かりいただけますように、60ドルくらいまでは急勾配ですが、それ以降はなだらかになっています。

急勾配ということは、(その価格帯では) 評価が一定していないと言えるかと思います。一方で、なだらかということは、(その価格帯では) 評価が安定してきているということだと思います。

つまり、一概には言えませんが、アメリカワインを購入するのであれば、60ドルくらいのものがお得な可能性が高いかもしれません。
結構高いワインですね。

それでは、全世界でみるとどうなのでしょうか。
同じように作図してみましたので、ご覧ください。

90点以上の割合 (縦軸) と価格ドル (横軸) との関係 
(全世界のワイン; RPWAデータより作図 [2022.1.20])

全世界でみても、類似した傾向があるように感じました。

このように、特定の銘柄がわからない場合には、60ドルを目安にワインを考えることでお得なワインに出逢える可能性が高まるかもしれません。

ただ一番よいのは、60ドルに満たない価格で素晴らしいワインを自らがみつけていくことだと思います。

(Photo by Aziz Acharki on Unsplash)

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