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究極のワイン

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このマガジンでは、アメリカのすごいワインに関連する話題を取りあげます (50本)。 「ワインにはあまり興味がない」 「ワインをおいしいと思ったことはあまりない」 このような方々に…
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2021年9月の記事一覧

なぜ、すごいワインにひかれるのか? 〜 11つの理由 〜

「なぜ、すごいワインにひかれるのか?」 すごいワインの魅力として、11つの理由を考えてみました。 1. とにかくおいしい   どのくらいどのようにおいしいかはさておき…。多種多様。でも開けるまでわからない。 2. ラベルを含めたアート性   こだわりのすごさ。付加価値。 3. 希少価値へのあこがれ   収集心。簡単に味わえない (たとえ入手できたとしても)。自身が早期に関与することで得られるかもしれない購入権がさらに拍車をかける (生産者との“ゆるい”つながり)。お店

伝説のワイン 〜 “マヤ” ダラ ヴァレ 〜 (“Maya” Dalla Valle)

私はこれまでにテイスティングした新世界の最上のカベルネ・フランはダラ・ヴァレのブドウ畑からのものだと言っているが、決して誇張はしていない。 [引用: ロバート・パーカーが選ぶ 世界の極上ワイン (ロバート・M・パーカーJr.著) カルトワインの紹介です。 今回は、ダラ ヴァレ ヴィンヤーズ  (Dalla Valle Vineyards) のマヤ (Maya) です。 Screaming EagleやHarlan Estateよりも前に創業した、歴史あるカルトワインとい

お金だけでは入手が難しいアメリカワイン

偉大なワインは、まず噂によって誕生する。 (ミッシェル・ドヴァス「世紀のワイン」より) ワインを直接購入できるのは「友達」のみ。 そんな会員制クラブのようなワインは「Tusk (タスク)」です。 オーナーであるPhillippe Melka (コンサルとしても世界的に有名)、Tim MartinそしてMichael Uytengsu 3人の友達である必要があります。 この「友達」の定義が興味深いです。2015年のWine Spectatorの記事によれば、”友達の友達まで

ワインの味に影響をあたえるもの

リストにヴィンテージ — ぶどうが収穫された年 — を明記していない店は、やる気がないかだらしない。極端な例になるが、あるとき僕はルーマニアのブカレストでシュールなほど時代遅れなレストランに入ってしまった。なんとその店のワインリストには、ヴィンテージどころか作り手の名前もなかったのだ。僕が頼んだカベルネならぬカブルネは、ペンキの剥離剤とおぼしき、すさまじい味だった。 (NYスタイル ワイン・ブック  マーク・オールドマンより) ワインの味に影響をあたえるものはたくさんあると