『佐々木と宮野』の話がしたいだけ│アニメの話がしたいだけ#5
本日お話したい作品は2022年冬に放送され、現在映画が絶賛公開中の『佐々木と宮野』でございます。
本作は、女の子っぽい顔がコンプレックスなBL好きの所謂”腐男子”である宮野由美(cv斉藤壮馬)とその先輩のちょっとだけ不良な佐々木秀鳴(cv白井悠介)との学園恋愛ストーリーです。
この作品の最大の魅力はずばり、優しい世界、というところ。
宮野の友人、先輩、主要人物たちみんないいやつ。
彼女大好き人間な暮沢(cv新井良平)、ムードメーカーの田代(cv市来光弘)、不良っぽい感じだがいいやつな小笠原先輩(cv小野友樹)などなど、みんなが『佐々木と宮野』という優しさ溢れる世界の登場人物に相応しいキャラクターをしています。
恋愛的な障壁が無いわけでもない(現に二人がくっつくまで全12話フルで使った)のですが、周りのみんな佐々木と宮野のことが好きなんだなぁと、二人が愛されている人間なんだということを感じることができます。
映像的なお話もちょっとだけ。
このアニメには佐々木と宮野がイチャコラしてたり、二人だけの世界が出来上がってたりする時に漫画で言うとこのトーン的なキラキラしたエフェクトが流れます。(以下画像例)
これを私は勝手にささみゃーエフェクトと呼んでいます(非公式呼称)。
このささみゃーエフェクトが作品に彩りと愛おしい空気感を与えてくれている気がするんですよね。
あのエフェクトがこのアニメの大きな特徴の一つといいますか、映像的な見どころの一つでもあるなと思います。
冒頭でも少し触れましたが、『佐々木と宮野』は現在映画『佐々木と宮野ー卒業編ー』が公開されています。
あ~、映画観に行きたいな~
観に行きたいな~
……
行動は、早い方がええやで!!
というわけで本日(2月22日)観に行って参りました。
しかも今日はなんと宮野のお誕生日とのこと。
これは絶好のタイミング!みゃーちゃんおめでと!
公開したばかりなので多くのネタバレは控えさせていただきますが、とにかく『佐々木と宮野』の世界をこれでもかと堪能できた60分でした。
60分って映画にいては短いと思ったのですが、凝縮された60分だったので時間以上のものを得た気がします。
ささみゃーエフェクトは映画でも健在で、ミラクルチンパンジーの主題歌、澁江夏奈さんの劇判もいい仕事してましたね。
そして佐々木と宮野の関係性を改めて考えさせられた話でもありました。
宮野はBL作品が好きな所謂「腐男子」であるため、作中でも「受け」「攻め」という概念が度々登場します。
しかしながら、『佐々木と宮野』はそういった「受け」や「攻め」という括りでこの二人を描いていないように思えます。
佐々木と宮野にはそれぞれ「受け」とか「攻め」とかじゃない、「佐々木秀鳴」と「宮野由美」という確固たる”個”が存在しているというのを強く感じます。
佐々木が他の誰でもない宮野のことを好きになって、宮野が他の誰でもない佐々木のことを好きになった、そんな文字にするとシンプルな、けれども中身は複雑な心理を丁寧に描くからこそ、この世界観が完成したんだなと思いました。
「「だれかを好きになること」を応援してくれる爽やか青春男子高校生LIFE」というのがコンセプトになっているだけあります。
そして『佐々木と宮野』には佐々木と宮野以外にも、佐々木のクラスメイトである平野大河(cv松岡禎丞)と平野の寮でのルームメイトである鍵浦昭(cv島﨑信長)のカップルも登場します。
まぁこの二人は佐々木と宮野と違って付き合っているわけではないのでカップルというと語弊があるのですが、同時上映『平野と鍵浦』では平野のことが大好きな鍵浦のもどかし~い様子、付き合う前の佐々木と宮野を見ているような、ソワソワする様子を伺うことができます。
がんばれ鍵浦。がんばれ平野。
見たらきっと優しい気持ちになれるボーイズライフストーリー『佐々木と宮野』
私は原作にあるこの先も見たいですよ!(妖怪2期クレクレ星人)
因みに……
深夜ドラマや成年映画のどんな濡れ場でも照れない私ですが、佐々木と宮野のキスシーンでは本気で照れます。なんか、こう、見てるとこっちも心が高校生になるため…。ピュアすぎ…。
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