
甘いコーヒーが好きになった話
コーヒーが好きになったのは高校の時。
大学生の時は定期的にこだわりのお店の豆を買い込むくらいにはハマっていた。
酸っぱいのは苦手で、苦味が強いのが好みなのはずっと一緒。
息子が生まれて簡単にカフェに行けなくなってから、このラテベースにはとてもお世話になっている。
元々甘い飲み物を飲む習慣がない私は、このシリーズでも無糖のものしか飲んだことがなかった。
コーヒーに限らずジュース類もほとんど飲まないので、ランチセットの飲み物にオレンジジュースがあると「頼む人いるのかな」なんて思ったりした。
*
夫のお母さんは孫に会いに自宅に遊びに来てくれる。
きっともっと頻繁に孫に会いたいだろうに、初めての子育てを尊重して毎回控えめに「遊びに行っていい?」と連絡をくれる。
この前遊びに来てくれた時、「最近ハマってるんです〜」と言いながらこのラテベースで作ったカフェラテを用意した。
「こんなのがあるなんて知らなかった〜!」「どこに売ってるの〜!」と素晴らしい反応をしてくれたので、紹介して良かったなと思った。
彼女はそんな人。
数日して今度は夫のご実家にお邪魔した時、
「教えてもらってすぐ探してみたら売ってたわ〜!これお土産!」とラテベースを数本くれた。
なんなら私が紹介したんだからストックがあるのは分かっているだろうに、それでもお店で私のことを思い出して数本余分に買い、重い物を持ち帰り、いいタイミングで渡すという気遣いが嬉しかった。
しかも本当の母親が娘にするように自然だったので、その空気感も嬉しかった。
「甘いのは飲まないかもしれないけど‥」と言われて中を確認すると、私が飲んだことのない甘い種類のも入っていた。
「ありがとうございます」と受け取ったけど、内心どうしようかと思った。
もうこの年まで甘い飲物を飲まずに生活していると「甘い飲み物を飲むなんて甘え!!」みたいな変なテンションになっていたので、
いくら義理のお母様からいただいたものとはいえ自分の信念を曲げるようで抵抗があった。(そんな大きい話じゃない)
けど、実際は「せっかくもらったし一回飲んでみよ〜」くらいの軽い気持ちで開封した。
結論、とっても美味しかった。
近くのドラックストアにいろんな種類があることは知っていたので、その後すぐに買い占めて夫と一緒に飲み比べをした。
楽しかったし美味しかった。
私が今まで変に意地を張っていただけで、こちらの世界はとてもハッピーだった。
そもそも甘いものが好きな私が甘い飲物を嫌いなわけないのに。
何をそんなに意地になっていたのか。
私はそーゆーことが多すぎる。
自分を甘やかしてるみたいで嫌だったのかな。
それで言うとしょっちゅうケーキやらパンやら甘くて美味しい物食べてるからそれも違うのかな。
よくわかんないけど、最近になって甘いコーヒーが好きになった。
今もこれを書きながら飲んでる。
なんならこのおかげで甘い物を食べなくても済んでるからカロリー的にはプラマイでマイナスな気がする。気がするだけね。
*
今から私ができるのは、こうやって凝り固まった意地とかプライドみたいな物を少しずつ解していくことだなと思った。
苦手だと思ってる物も、今なら意外と楽しめるかも。
●今日の息子●
5.6歩歩けるようになってきた