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「書く」が好きで好きでたまらないのにもがいていた私を動かした3冊

ソウ マチさん。
児童書作家noterさんである。

ソウさんに興味がわいた。
書かれている本にも興味がわいたのは、
本当に自然なことだった。


日々の喜怒哀楽を赤裸々に綴り、
「お隣さんかな?」と思えるくらい身近で、
リアルな生活を記事にされているソウさん。

一番笑ったのはこの記事でした。


こんな楽しい人が書いた本、読んでみたい!!


かくして私は、
通勤に使っている駅の書店に注文し、
ソウマチ著『姫さまですよねっ!?』シリーズ全巻を揃えたのであった。



このシリーズは、
私が本当にざっっっっっくり説明するとしたらこんなお話である。

豊臣秀吉の娘・リリと清の双子の姉妹が、
大坂城での奇想天外ガチバトルを経て、
個性豊かな忍者衆をおともに異国へと旅立つも、
父・秀吉のピンチを救うために帰国、
大坂城は再びバトルの舞台になる……!

このあらすじについての苦情はカイピリーニャまでお寄せください。


……おもしろい話に見えなくなってたらすみません……


そして私、大好きなキャラクターができました。


とにかくキャラクターが楽しい。
敵キャラもいちいち個性が強い。
忍者衆なんか、8人いるけど誰もカブってない。
私だったらキャラカブりを恐れて人数を減らします(残念)。


私のお気に入りはリリ姫。
聡明で冷静、黒髪のリケジョ。
8歳ながら、城の会計係をギャフンと言わせたり、
大きな図体の僧侶と堂々と渡り合ったり。
とにかく爽快なキャラクターである。

私が特に好きなリリのシーンは、シリーズ2巻目の135ページ。

(敵の僧侶に追い詰められ、その話を遮って)
「そのつまらぬ話は長くなるのか?」
「…………」
「うぬが苦しんだからわらわも苦しむのは仕方がないだと? 我とうぬは関係なかろう。うぬの苦悩の原因が我であるなら土下座して謝るが、原因は我ではない」
「…………」
「恨みを返したいのなら、その時その場で相手に返せ。関係ない我らを甚振いたぶって鬱憤を晴らすのを『弱い者いじめ』と呼ぶのを貴様は知らぬのか?」

『姫さまですよねっ!? 弐~でっど or あらいぶ! 竜宮城で大ピンチの極み!!』より


これ、本当に私にブッ刺さったんですよ!!!


私が若いときから、そしていまだに、
職場の先輩がこういう

『自分が苦しんだからあなたも苦しむのは仕方がない』

をゴリ押ししてくる傾向があって。
どこの職場もそうなのか?
うちの風土がそうなのか?
少なくとも、
先輩方もそういう文化で育ってきてるってことで。

たまに、

この悪しき文化は自分たちの代で終わらせて、
後輩たちがより仕事しやすくなるようにしよう
って、

そう思ってくれる先輩もいるんだが……

まあたいていの人が「苦労して一人前」の曲解タイプよね。
それでヘンテコなExcelデータやふっっっるい一太郎ファイルを
ポイと渡されて後輩が苦しむっていう……

(先輩たちも古のブツを投げつけられて
手も足も出なかったんだろうな)


ぐぬぬぬぬ……
私も先輩たちにリリみたいに言ってやりたい……!!!

けど先輩たちは次々退職しちゃってるので、
せめて私はゴリ押しパイセンにならないように気をつける。


それにしても、

物語の登場人物に自分を置き換えて、
っていうのは読書感想文で大切な考え方の一つだけど、
アラフィフのええ年こいたオバチャンの私が、
8歳のリリ姫に自身を投影できるって、すごくない?

『姫さまですよねっ!?』シリーズは、
それができる。
何歳になっても、
どこで何をしてても大切なことが、
この本には語られているからだ。


なので、とにかく読んでみてください。



私、日本史に本当に疎くて、
千利休とか石田三成とか出てくるし、
みんなキャラクターが強くて笑っちゃうんだけど、
これ、もう少し日本史の知識がまともにある人だったら
もっともっと笑えるんだろうなあぁぁぁ(泣)って、
悔しくなるくらい深堀りしたいネタ満載なんよ……


ソウ先生ごめんなさい……
私世界史だったもんで……
かといって世界史も得意ではなかったんだけど……

ネタバレしそうなので詳細は語れないんだけど、
この記事を読んでくれた方は、
ぜひ町の本屋さんで買ってください。
紙の本をゲットしてください。


ソウさんご自身もnoteに書いておられるところだが、
かなり思い切った紙面づかいをされているのも、
このシリーズの魅力だと思うので!!!


もう、とにかく楽しい。
とにかく自由。
自分が、自由に書くことをゆるされた気がする。


何よりソウさん自身が楽しんで書いたんだなってことがわかる。
楽しいは伝わる。

そういうことだと気づいたから、
私はもう、迷わず書くことを楽しもうと思えた。


自由でいいんだ。

書きたいものを、
自分が楽しいことを書こう。




ここからは、「書く」について、ほぼひとりごと。


書く仕事がしたいけど、
何をどうしていいのか、
私に何ができるのか。
やけっぱちで多少やさぐれていた私の記事がこちら。


しかし、これ以降、

私の「書く」に対する意識がだんだんと変わっていく。



まず、書くことを好きなことを100個書き出すことから始めた。


とはいえ、
書き始める前から薄々気づいてはいたが、

好きなこと100個もないわ。



最初の1個はもちろん「書くこと」だった。
あとは身の回りのことを絞り出した。
40個くらいまで、けっこう「好きなこと」を探した。


私には本当になんにもない。


改めて気づいたその事実は、
絶望だったし、
ある意味、吹っ切れるきっかけになった。


私になんにもないっていうなら、
迷うこともなくてちょうどよくね?


(結局そこから100以上出てきて、
優先度の高いことから取捨選択する羽目になりました笑)


そして今、
私が意識している「書くための方法」が、
ソウさんの、こちらの記事に紹介されていること。



以下、こちらの記事からの抜粋です。↓↓


家族も財布も冷蔵庫も満足できて、さらにご自身も満足できる方法はあると思うのですが……。思い出した……。こういう方の口ぐせは「わたしはこんなに苦労しているのに、幸せになれない」です。苦労と幸せに相関性はありません。苦労しなくても幸せになれるし、苦労したからといって幸せになれる保証はない。2つは無関係です。食べたいものを食べずに我慢しているご自身がお好きなのかなぁ~? 横でソレをやられて「わたしはアナタのために食べたいものを食べずに我慢している」って言われたら、しんどいなぁ~!! 

耳が痛い! 痛いよ!!

食べたいものを食べ続けて自分が好きなことを見つけたら、自然と文章は上手になります♪ なぜなら大好きな自分が喜ぶ文章を書きたいから♪ 自分を喜ばせるためのお勉強は苦になりませんし、すごく楽しいです♪ 結果、語彙力や表現力の幅も広がる♪♪ ますます幸せになる♪♪
結論:自分が食べたい料理を作って食べることができる人は、文章も上手だし、幸せである。

一筋の光明とはこのことだなって思いました。


紹介した記事にもあるとおり、

自分に焦点を当てる。自分の気持ちを大切にする。


これを意識して始めてわかったけど、
私は自分を「ワガママなやつだ」と思っていたのに、
案外自分のことは後回し体質だったのだ。
そのことで家族に八つ当たりしたりもしている。
最悪である。

やりたいことがあるんなら、
本当にそれがやりたいんなら、
さっさとやんなよ。

自分の子にはこれ言ってるのに自分自身には全く聞こえてなかった。


自分を喜ばせて、幸せになる。そして、

好きなこと、書きたいことをたくさんみつけて、楽しく書く。


これは、
これからの私の「書く人生」において、
大事な柱になるはずだ。


#ソウマチ  さん
#姫さまですよねっ !?

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