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macurocuo
自由律俳句の中に私がいる【ご自愛日記6日目】
この本を読んだ。何周もしている。
せきしろさん。自由律俳句の作家さんである。
私はこの人の言葉が好きだ。
日記
— せきしろ (@sekishiro) October 22, 2024
2024.10.21 『自由律俳句の結社を作ると言ってまだなにもしていない』https://t.co/SvmBK1K46N
ほらもう好き。
「そんな言葉があることを忘れていた」に詠まれている句で、めちゃくちゃ好きな句がある。
迷子インコのチラシを見て見上げる
情景が浮かぶ。
この人の気持ちがわかる。
心当たりのある行動をしている。
一見、投げつけられたかのようにも見える言葉が、ふと、「ああ、これ私だ」と思わされて、そこからもう自分の句になっている。
クロワッサンを食べたと明らか
見たことある。いや、経験済みのやつだ。
人間の描き方がとても上手い。上手いという言い方がうまくないけど、私の語彙ではこれが限界……。
散った花びら割ってボート進んでいる
この句を見つけて、私はもう心の底から驚いた。
こういう表現なら、あの現象を言葉にできるのか。
美しいあの光景を言葉にできる人がいるのか。
せきしろさんに抱く私の気持ちは多分、「驚き」以上に「嫉妬」だ。もう絶対足元にも及ばないんだけど。
せきしろさんの本は、ほかにも又吉直樹さんとの共著があったりするけど、私はこの本が一番好きかもしれない。
人生のおかしみ、郷愁、孤独、季節、冬の記憶、子どもを見つめるまなざし、家族への想い、同じ人間としての、ちょっとくすぐったいような心当たり。
全320句のなかに、私がいる。
寝る前にストレッチ。
アプリが瞑想をすすめてくる(自由律)。