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一年の始まりと太陽礼拝

1月1日。今年も無事に新しい年が訪れました。
新年には何か良い習慣を始めよう、と計画中の方もいらっしゃるでしょうが、私もそのくちです。昨日までは特に何も考えていなかったのに、今朝起きて急にそんな気分になり、まずは『太陽礼拝』を行うことから、新しい年の最初の一日をスタートさせました。

太陽礼拝と聞いてすぐにうなずけるのは、ヨガの経験者の方かもしれません。太陽礼拝とは、ものすごく平たく言ってしまえば、インド版ラジオ体操のようなもの。『アーサナ』という12のポーズの中に、ヨガの基本的な動きが含まれていて、それを一呼吸一動作で、途切れることなく続けます。
誰しもがさほど無理なく行えるシンプルなポーズで構成されているものの、全身をくまなく使うため、真面目に取り組めばなかなかに良い運動です。身体がほぐれるだけでなく、体力や筋力の増強、リンパや血流の改善、呼吸とともに動くので心も落ち着く、と良いことずくめ。

左右1回ずつをワンカウントとして数えるこの太陽礼拝を108回、左右合わせると216回、ひたすらに繰り返す『太陽礼拝108回』というものまであり、私も何度かイベントに参加しました。
普段みっちりとヨガを行っている人でも相当きつく、体中あちこちが痛みだすのはもちろんのこと、人によっては途中で休んだり終了したり。一種の荒業とも言えるほどです。
それでもこりずに繰り返し参加したくなるのは、108回を無事に終えた後の達成感はさることながら、次第に瞑想的な心持ちになるためです。太陽礼拝自体が『太陽に祈りと感謝を捧げる、動く瞑想』とも言われるように、それを108回も繰り返すうち、次第に何も考えなくなり、ただ呼吸を意識し、流れに乗って動きながら、不思議な心地よさに浸されるのを感じます。それは他では決して味わえない空白感で、そのためにどれだけ辛い思いをしても、また会場でヨガマットの上に立ちたくなるのです。
コロナ禍でイベントが休止中なのが残念ですが、またの参加が心から楽しみなイベントのひとつです。

さすがに一人で108回もというのは難しく、私が自宅でする太陽礼拝は、がんばって10回が精々です。本当のことを言うと、もっと少なく、今日もたったの6回だけ。
それでも注意を払って同じ動きを繰り返しながら、まずは3回、余裕があればもう何回か。そのくらいから、欲張らずに毎朝の習慣として続けていけたらと思います。

突然思い立って何気なく始めたことですが、人が新しい習慣を身につけるのに必要な期間は、きっかり3週間。21日間続けられれば、それはその人のルーティンに組み込まれ、その後は自然と持続できるようになるそうです。
どれだけ些細なことであっても、新しいことを始めるのは、いかにも新年という感じで素敵です。今日、あるいは明日や明後日からでも、何かを始めるという方は、ゆったり構えてどうか長続きしますように。
残念ながら曇りのため、私の家から初日の出は見えませんでした。それでも心の内に陽の光を思い浮かべながらに動く、良い一年の始まりでした。

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