自分軸の作り方#88 サバイバルしてきた自分を、整える。「トラウマセラピー」についての学び。
朝出かける前に 寝ぐせと格闘したことはありませんか?
私はくせ毛なので、
中高生時代は 本当に悩みました。
寝坊した日は、寝ぐせに気づいたとしても
直す時間もなく学校に走っていき
学校のトイレで水で濡らしピンでとめたりしましたが
寝ぐせって簡単にはなおせないですよね。
一晩かけてついたクセ。
周辺の髪に馴染まない、変な方向を向いちゃってて。
自分のクセは、
一回髪を全部濡らして、ブラッシングして
ブローして セットしなおして・・・
ができません。
一晩でついた寝ぐせが
そこだけいじっても 簡単になおせないように
生まれた時から今までに 私たちに蓄積されてきた
行動パターンとか、
考え方、反応の仕方のクセは
そう簡単に変えられるものではないと思っています。
自律神経については、自分なりに学んできましたが、
分からないことが多いので
今回、浅井咲子氏の
「ソマティック・エクスペリエンシング」オンラインセミナーを
受講してきました。
浅井咲子さんは、タルイタケシさんの記事でも紹介されています。
人は生まれた時から 親や家族、周囲の人たちの
考え方や価値観を吸収しながら、生き延びてきたのです。
幼少期に嫌われて世話をしてもらえず、
ツマハジキにされたら、
生きていけません。
そうやって群れの中で 守ってもらい命をつないできたのですから
その群れから逸脱することは
「危険」だったり
「脅威」だったりします。
その「危険」や「脅威」を感じているのは、
脳の深ーいところです。
画像の出典images.huffingtonpost.com
☆こちらから脳の画像をお借りしました。
そこに、先日トラウマセラピー
「ソマティック・エクスペリエンシング」研修で
習った内容のコメントを加えました。☆
ここからは私の考察です。
人類の歴史の中で、「大脳皮質」を特に使うようになったのは
産業革命以降のことではないかと思います。
産業革命により
大勢の人が一つの工場に集まって
雨の日も雪の日も働くようになりました。
それまで人間は、晴れの日に働いて
雨の日に休み
自然に逆らわずに 生活を営んできました。
今のようにたくさんの子供を一か所に集める学校制度ができたのは
産業革命からです。
もくもくと働く工員が大量に必要だったから
規律を守る人材育成の場として、
大勢の子どもを効率よく、システマチックに
教育するようになったようです。
「個性」を埋没させていったのは そういう背景があるのかなと思うのです。
「自分の感覚に従う」とか、
「居心地の良さを求める」というような
自然と調和する生活をいつしか
怠けてる
とインプットされ
勤勉に、より生産性を上げ 高みを目指し、
歯を食いしばる。
生き残るために、悔しくても上長に従い、
親の言うことには 疑問を持たず従う方向へと
誘導されてきたように思います。
(そうではないご家庭もたくさんあるのかもしれません。
でも戦時中は、国民が政治にコントロールされていたと思います)
そうして、人間の考え、言語によって
人をコントロールし
近代社会が築かれ 便利で効率のいいものを追求してきて
「感情」や「本能的なもの」に 無理に蓋をしてきたために
脳幹や大脳辺縁系といった
感情や感覚を司る部分に 蓋をするクセがついてしまって
生きづらさや、
息苦しさを感じるようになってきたのかな、と思います。
数十年前の学園ドラマには、
暴力的な学生や 竹刀を持って歩く先生が登場していました。
尾崎豊が、盗んだバイクで走り出したり
夜の校舎窓ガラス壊して回った と歌う歌に、
共感する人が大勢いました。
今の時代の学園ものの設定では
見た目は明るく良い子が、実は…という
スクールカーストだったり
陰湿ないじめだったりが 欠かせない要素です。
交感神経の時代から、
トラウマの時代へ。
そんなふうに言われるようになりました。
生き延びるために選んできた、自分の反応の数々。
その経験が積み重なって
脳の深ーいところ(神経系)に 蓋をするクセがついている状態を
「トラウマ」と呼ぶのだと
セミナーを受け、理解しました。
無意識的の防衛のため
理由のわからない 身体反応をおこし
過敏性大腸炎や
線維筋痛症などの疾患になることもあるそうです。
自律神経に、クセが強い部分ができると、
引き金が何かが、自分ではよくわからないうちに
爬虫類脳が素早く反応して
突如 怒鳴りたくなったり、
逃げ出したくなったり
頭が真っ白、凍りついて動けないような
体の状態になってしまって、
自分を自分の意思でコントロールすることが
困難になるようです。
わたしは時々、失敗をやらかすと
「自分を埋めたい」という衝動にかられます。
うちの次男が「死にたい」っていうのも
こんな感じかと思っています。
どうしようもなく恥ずかしくて 穴があったら入りたい!と思うのも
一種のトラウマなんだろうな。
トラウマ というと、大災害や、大変な生い立ちなど
大きな心の傷 というイメージがありましたが
実は日々、私たちは周りの人との関わりの中で
トラウマチックな出来事を積み重ね、
だんだんそれが 積み重なっていき、
何かを引き金にして サバイバル状態に入り
たたかう、逃げる、凍りつく反応になるのだということを知りました。
セラピーでは、自分の意思や
言語に頼るのではなく
直接 自律神経に働きかけて、
自分でもどうしようもない激しさで
アップダウンする気分を
日常生活に支障ないくらいの
ゆるやかなアップダウンに 整えていくことができると学びました。
ほぉ〜なるほど〜と唸っていたわけですが
セラピーについて、
とってもわかりやすく書いてくださっているnoterさんがいらっしゃいました!
じじじのじさんの記事をお読みください。
じじじのじ さん!ありがとうございます✨
現代社会では
本当はサバイバルしなくても大丈夫なのに、
神経系のクセのために、何かのきっかけで、
不安な気持ちが湧き上がり
体の内部がサバイバル状態になってしまいやすい。
振った炭酸水のペットボトルのような 溢れてくる嫌な感情を
ゆ〜っくり開けて、
吹き出さないようにする方法がある。
じじじのじさんがおっしゃっているように、
高額で、必要な人に届かないとなると
とても残念だなーと思うので、
何かできることはないかなぁ と
最近は、考えているのです。
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