カフェトリエが大切にすることと、媒体掲載について。
雑誌や新聞に取材・撮影いただき、記事にしていただく機会がありました。
私は、バリスタでもありますが、ファッション誌や、おでかけ雑誌や、旅の動画を取材・編集する身でもあります。逆に取材を受けるとなったとき、どきどきそわそわしましたし、たくさんのことを考えました。
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カフェトリエは、7席の小さなお店。そして情報の流動性が高いこのご時世です。だから、誰かに知ってもらう方法について、大切にしていることがあります。
▶︎集客方針
お金を払わないと、呼び込まないと、お客さんに来てもらえないお店にはしません。
→人を集めるのにお金(広告)を使わない
→メディアリリースも行わない
としています。
▶︎媒体掲載方針
想いに沿っていただける取材編集を行う媒体以外、編集記事でも掲載はお断りする。
→ひとつの志のもと集まっている"店主たち"がたくさんいるお店です。
意図せぬ一部だけを誇張する”切り取り編集”をされてしまうことや、誤解を招く紹介のされ方は、店主たちが自分が本当に行きたい方向を知る環境を阻害してしまうこともあります。
ちょっと、はたから見たらめんどうくさいかんじですが、
それは、こんなことを大切にしているからです。
●大切にしていること
1:お客さんとお店のこと
カフェトリエの場所の編集方針は「双方向」==
・自分側を熟知すること
・相手側を熟知すること
・自分側と相手側の最適な繋ぎ方を創り出すこと
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だから、
・店主はお客さんを知って
・お客さんも店主の大切な部分を知ってくれる
そんな接点(それが私の思う編集)となる場所にしたくて、7席の小さなお店にしました。
この接点が、ネットの時代に、リアルの価値を押し上げると考えます。
そしてその接点を広げるのが、私(編集者)の役割でもあります。
だから、
お客さんが「どんなひとなのか」を知ることには、できるだけ時間もさいて、お話しして、手を動かして、みんなで楽しく頑張っています。
人を、「数字」として扱わず、血の通った「人」として扱います。
数字の「1」ではなく、「どんなフォントで、Q数で、色で、装飾で、これまでどんな足し引き割り掛けをされてきた結果の、1なのか」という感じ。
そんな感じでやっておりましたら、現状、1日のお客さんのうち、リピーターの割合は概ね30~40%以上です。
たくさんのお客さんが、はじめましてのお店なのに、店主とおしゃべりしてくれています。これを書いている今も横でまさに。
(お話ししてほしいわけではなく、一人で黙々と読書やお仕事も大歓迎ですし、そう使っていただける方も多くて嬉しいです)
これはとても、嬉しいことです。
2:店主たち・講座受講者のこと
カフェトリエ「やってみる講座」のコンセプト==
いつもは買っていたものを、自分でつくってみる。
誰かにお願いしていたことを、自分でやってみる。
蓋をしていた夢を、実際小さく始めてみる。
そうすると、いつもの景色が変わってきたりします。
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だから、店主や講座受講者が、自分の想いの一歩の延長に、自分の新しい景色を見ることを大切にしたいのです。
こちらについては、以下にちらりと書いております。
※カフェトリエコンセプト
http://cafetelier.net/concept
※「好きを仕事にするために、やってみること」
https://note.mu/cafetelier/n/nc4b04009dee8
ここでいう「仕事」はナリワイというレベルまでいかずとも、「きちんとお金をいただくこと」ということを意図しております。
こんな感じでやっておりますので、従って、以下のように考えております。
●媒体掲載(編集)について
編集の方法には、次のようなことも、よく見られます。
”読者目線(読者が喜ぶ)”という信念で、
【あるお店の、読者が喜ぶ一つの魅力(要素)を切り取って、他店も同様にその要素でくくり、最全面に押し出す(特集化する)】
これは、構造だけ見れば、編集そのものです。
例えば、「美人バリスタがいるお店」「ラテアートが上手いカフェ」など。
※こちらカフェトリエのことではありません。あ。ありませんとかいうと、美人がいない、みたいになって、なんだ、その、あああああ。
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そうなると、当然美人目当て、ラテアート目当てのお客さんが来ます。
一方で、その美人バリスタは、日々お客さんに美味しい味のコーヒーを喜んでもらいたいと思って豆選びや、温かいうちに1秒でも早く出そうと努力していたりします。
バリスタやラテアートの写真ばっかり撮られて、飲むときには冷めてしまって味はまぁまぁ。(極論)
カフェトリエだとしたら、そのお客さんは、本屋店主たちの素敵な選書棚には、見向きもしないかも知れません。
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繰り返しになってしまいますが、カフェトリエが大切にするのは、
・店主たちの”想い””好き””こうなりたい”
・店主たちのそれらに対して喜んでくれるお客さん
この接点をいかに大きくするか。そのために各店主は日々、好きなことと、お客さんに喜んでもらうことを、がんばってます。
それを捻じ曲げて台無しにしたり、場合によっては行く先を誘引してしまうようは力が、媒体にはあるのです。(最近ではSNS投稿にも)
なので、"意図せぬ"編集や集客をされる事は、避けたいのです。
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一方で、一概に”意図とズレた切り取り編集”が健やかではないとは言い切れません。
「店主が意図せぬ編集ででも、とにかく誰でも人を集めたい」
というお店も、あるからです。
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この判断をするのが、取材です。
直接現場に足を運び店主に会い、目を見てお互いの意志を知り合うのが、取材。お互いに役に立ち合う記事は、どんな記事なんだろう?
現場にスタッフの誰もいかず、双方向に「会話」もせず、一方的に欲しい材料を集めるだけの行為は、取材と呼びません。
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やれやれ。今日はよくお腹がすきます。ごきげんよう!
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