デューク 〜 イデアとしての林檎 江國香織
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この記事の中で ボクは デュークについて 言及している
デュークというのは、江國香織の短編集
『つめたいよるに』に収められている 一編である
優香主演でドラマ化もされた、とても素敵な物語
特に犬が好きな人にはたまらない、読んだら忘れられないような
物語だと思う
そのデュークなのだが、ボクにとってのデュークはある意味
違う意味で
忘れられない物語となってしまったのだ
以前、メルマガというものを発行していた
配信を続けるうちに、沢山のファンレターのようなものを頂くようになった
中には、それって ファンレターちゃいますやん
ラブレターですよね?
という内容のものが 沢山届くようになった
その中の1通にこんな事が書かれていた
『 愛してる
酔狂と思われてもいい 何度でも言う 愛している 』
酔狂、酔狂
ちょ、 ちょっと待って
酔狂とは 「 物好き 」という意味ですよ
正解なのか?
いや、
大正解 なのかもしれない
そして デューク、である
デュークには、こんな文が出てくる
「十二月の、しかも朝っぱらからプールに入るような酔狂は、
私たちのほか 誰もいなかった。」
出たー!
酔狂
もはや、ボクは デュークを何度読み返しても
かつてもらった ラブレターが 脳裏をよぎってしまうようになってしまったのである
これが、冒頭のイデアとしての林檎のひとつであり
その後に続く
あなたにとって林檎とは?
については、
また いつか 書かなくてはならない
それも また 別の とんでもない恋の物語のパラグラフとして
存在しているからだ
* * *