見出し画像

「ターゲット 客層を絞ってはいけない」

胡散臭い店舗アドバイザーやコンサルタント(もちろんちゃんとした方々もいらっしゃいます)が「小さなお店は客層を絞って、ニーズにあったメニューを提供し、ランチェスター戦略云々かんぬん・・・」ということを提唱したりしますが、こちらから客層を勝手に絞ることはおすすめしません。
こちらから絞って成り立つほど集客というものは甘くないのです。

実際に現場にいたことがない胡散臭いコンサルタントはいいとして(いやよくない)も、ここの読者は現場もこれからなわけですから現場の実態というものをあらかじめ把握しておきましょう。以前「ニッチなコンセプトやメニューこそ一等商圏じゃない限り成立しづらい」というようなことを述べたと思いますが、これと似た話になります。

・「すごくマニアックな分野の方のみをターゲットに」→地域での絶対数が少ないため、遠方からの人も取り込む必要があるが、結果的に土日祝日に集中し平日は閑散としてしまう。

・「学生をターゲットに」→大学生というのは一年のうち三分の一が休み

・「サラリーマンやOLをターゲットに(※ビジネス街での出店ではなく)」→日中は働いています。

・「主婦層」→5時過ぎたらほぼ帰宅します。

・「ご高齢の方々」→同じく遅い時間はあまり来ません。

といった例を挙げるだけでもわかると思いますが、店側が客層を勝手に決めることは集客的にとても厳しいことになります。

ではどうするべきなのか?

それは、「老若男女全時間帯全方位的」という客層をイメージしておいてください。

え?ありとあらゆる人々を迎え入れるってこと!?違います。

大事なところなのでけして誤解しないでおいてください。「ありとあらゆる人が対象」これはこれでいいのですが、大事な大事なフィルターを用意してください。

それは・・・「価格(高品質高価格)」です。

ここから先は

1,446字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?