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都市と地方とでの経営戦略の違い
現在カフェラボ会員さんはまさに全国に点在している感じでして、そこまで大人数ではないものの非常にバランスよく北海道、東北、関東甲信越、北陸、中部、中国、四国、九州、沖縄にいらっしゃってとりわけネット弱者の私にとってはリアルで会ったことのない方がご覧になっているという事実にいつもビックリしています。
さて、特に地方で開業を考えていらっしゃる方にとってはここでの赤澤メソッドが当てはまる場合とそうじゃない場合がございますので、考えを少し整理しておきたいと思います。
まず私がここで提唱している店舗モデルとしては以下のようになります。
・電車社会で最寄り駅の乗降客数が3万人以上の街
・しかし急行や快速が停まらない二等商圏が望ましい
・家賃は坪1万円前後、私がお勧めする物件は10~15坪なのでつまり家賃は10~15万付近で探すべし
・駅から徒歩10分以内で通行歩行動線が集中しているところで出店すべし
といった具合であり、つまるところ「都市」であります。
全国至る所にいらっしゃる会員さんの中には当然「都市」とは呼べない場所での出店を考えていらっしゃる方も多いと思います。
例えば私が前職(学習塾)時代に住んでいた山梨県富士吉田市で間もなく開業しようとしている会員さん(私情ガチガチに込みで本当に楽しみ)もいますし、そういえばつい先日珈琲文明にわざわざいらっしゃった会員さんは八丈島の方でした。
こうした「地方」での開業の場合は色々と方法論が異なってきます。
ただし、異なることのない普遍性ある鉄則もあります。
まずは方法論として変えたほうがいい考えから述べますね。
「地方」の場合、なんといってもまず家賃がもう少し安く出来ると思いますので、10~15坪よりもっと大箱でも良いと思います。
もしかすると30坪スケールの物件が15万かもしくは10万円というところもあるかもしれません。
それはそれでもちろん良いのですが、その際に席数をそれこそ私がいつも言う「坪数×2=席数」ということにこだわる必要はありません。
もっとゆったりとれば良いと思います。
逆に30坪あるからといって60席は(とりわけワンオペの場合)自滅します。
電車ではなく原則として車社会のところは当然ですが駅からの動線ではなく道路としての動線を意識すべしですし、看板も私がよくいう「メイン看板よりも袖看板のほうが大事」ということはなくて、遠方からも視認性が高いメイン看板にガッツリとお金をかけるべきだと思います。
以上のようなことが都市での経営と地方でのそれとの違いです。
次に都市だろうが地方だろうが同じ方法論で勇気をもって勝負してほしいことを述べます。
それは以下の通りです。
・他店(とりわけチェーン店との)価格競争をしない
・価格そのものは家賃等が安いことやその地方の所得や最低賃金等を鑑み、都市での価格ほど上げる必要はありませんが、少なくとも安売りはしない、かつ値引きやセールは絶対にしない。
・歩行動線と交通動線の違いはあれど、必ずその街の一等(せいぜい二等)立地に出すべし。
気を付けてほしいのは車だからあまり距離や方位は関係なく家賃の高い人口過密地域とは反対側の過疎地域に出店しても良いのではないかという考えは危険なのでやめてください。
過疎エリアは「競合店がいないからみんながここに一極集中してお客さんを独占できる」という考えは捨ててください。
競合店大歓迎ですし、飲食店以外の多くの商店が集まるところが絶対に良いのです。
これは都市だろうが地方だろうが共通の鉄則です。
さて、現在カフェラボ会員さんでもある森田コーヒー(群馬県草津市)の森田さんがここに取り上げられていますのでまずはこちらをご覧ください→
https://ontown.net/nisokunowarajist_ko_morita_1/
皆さんにとっても大変興味深い内容だと思います。
私自身も「自分の生きがい(音楽)と生業(店舗経営)との塩梅」等に関して未だに興味津々でありいろいろ参考になる考えもあり本当に面白かったです。
ところで、私がここカフェラボで提唱しているかなりの鉄の掟のようなものの中に、「モーニングもランチもするな」というのがありますが森田コーヒーはガッツリとフードメニューを打ち出しており、もはやナポリタンが名物だったりもします(笑)。
あらかじめ言っておくと森田さんほど私の記事を熟読し理解してる人もいないと思うくらいに本人との会話の端々に「赤澤メソッド」を継承してくれているのがよくわかります。
そんな森田さんの森田コーヒーが何故フードメニューが充実していて、かつしっかりと黒字経営が成立しているのか?
これを今から解説しますね。
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