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「新作(新店舗)しか勝たん!?」
この度、拙著「人生に行き詰まった僕は、喫茶店で答えを見つけた」の重版が決定しました。
この世に出回る出版物の実に99.9%は初版で終わるという話は聞いており、重版(じゅうはん)などという話は夢物語であり少なくとも自分には完全に無縁であると思っていました。
そもそも重版は単に最初の印刷部数を売り切っただけでは成立せず、今後の売り上げが見込める売れ行きである場合に検討されるので簡単に決まるものじゃなく重版をしたところで売れなかった場合、出版社は多くの在庫を抱えることになるため慎重になります。
そんな理由からも初版の初速スピードが速く引き続き本屋さんで販売され「切れ間」がないことが一般的であり重版決定のタイミングというのは比較的早いタイミングで行なわれるらしく、少なくとも拙著のような発売から約5年という歳月をかけて起こることは非常に稀であるとのことです。
まるで昭和の演歌歌手が地道に地方巡業でレコードを手売りして累計でかなりの枚数を売った現象みたいなものでして、これは私自身冷静に分析するにひとえに当店(珈琲文明)での店内販売が常に一定数売れ続けてくれたことに尽きると思うのです(さすがにもう書店ではめっきり見なくなりましたし)。
さて、今回ここでお話したいことは何もこうした「重版やったぜ」の報告というわけではありません(だいたいここまで書いたことはそっくり文明通信に書いたことを引用したものです(笑))。
今回の趣旨はここからです。
みなさん、本屋にせよCD屋にせよ店内に置いている作品はどんなものでしょうか。
古本や古CD&DVDではなくあくまでも一般的な店舗において並んでいる作品とは?
とりわけ店頭でポスターで宣伝されていたり、入口入ってすぐのワゴンに置かれていたり「面出し(本棚に収納されているのではなく表紙を上に寝かせた状態のもの)」で平積みされている作品とはどんなものでしょう?
もちろんそれは人気作家や話題になっているものですよね。
他の視点から何か気づくことはありませんか?
言われてみれば確かにそうだと納得するはずです。
それはほとんど全て「新作」なんです。
中には発売後何年も経ってるものもあるかもしれませんがそれだって映画化されたことによりリバイバルヒットして話題になっているとかそういう理由があるかもしれません。
さすがにロングランと言われる作品でも、例えば夏目漱石の「こころ」が平積みされていたりはしないものです。
先の「重版」の話にも関係していますが、書籍にせよCDにせよ「初版」リリース時にはそれなりの広告宣伝が打たれ、著者やアーティスト自らがプロモートしたりサイン会したりします。
それらを売る側の店舗もそうした発売直後の作品を勢いそのままにメインとして売り出します。
また著者やアーティストのファンの方たちもリリース直後(または当日)にこぞって買うものです。
結果的に作品物というものは須らく売上は「初速スピードが最も速い」ということになります。
カフェラボという趣旨に対していったい何の話をしているのか?とお思いかもしれませんが、ひとまずここまでの流れは納得できますでしょうか?
それでは進めます。
こういったことをカフェ店舗運営に当てはめてみます。
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