空中戦はもちろん大事に決まってます
(「大儲けはしない(出来ない)が、黒字で長く続けるお店づくり」のために)をまだお読みでない方はぜひそちらをいったんまず読んでください。
そこでは「空中戦ばかりじゃなく地上戦が大事」と私は結論づけています。
今回はこのことと一見矛盾しそうなことを言いますが、けっしてそうではないので今回のこともしっかり読んでいただきたいと思います。
まずここでいう「空中戦」とは「テレビ、ラジオ、新聞、雑誌」に出る、つまりメディアに出ることと定義付けしておきます。
「空中戦なんてしなくても赤字にならずにやっていける」と言える人は今回は読むのをスルーしてください。
赤澤メソッドの超重要事項の中に「立地は昔ほど重要ではなくなってきている」のは確かに言えるとしても「だからといって立地は超重要事項であることには変わらない」というのがあります。
また、「大箱ではやらない」「何でも屋にはならない」というわざわざ声を大にして言うまでもない大鉄則は踏まえつつも「小さすぎるハコ(具体的には8坪15席以下)ではやらない」「メニューは絞れどキラーメニューであるサイドメニューは出すべし」というものもあります。
これらの発想にも近いのですが、「地上戦こそが重要」なのは当然としつつも「空中戦が大事じゃないとは言わない」のです。
というより「空中戦」すなわちテレビやラジオや雑誌等のオファーなんてものはこちらが望んでやってくるものでもありません(※お金を払って出してももらうのはほとんど意味がないということも強調しておきます)。
私は創業当初、メディア各社にいくつもプレスリリース(当時はFAXでした)をしていましたが本当に全敗、玉砕、ただのひとつからもレスはありませんでした。
その後小さなタウン誌や飲食店専門誌等から取材の話が入り始め、徐々に日を追う毎に取材件数が増えていきました(※これらのオファーはこちらからしたプレスリリースとは全く無縁です)。
総玉砕時代を知っているため、一つの取材オファーがどれだけ価値があるのかを知っているということもあって常に全力で応じていました。
その後は幸運にも多くの取材に恵まれることになったのですが、最近だんだんとその有難みを忘れている自分に気づいた事件(?)があったのでその話をしますね。
以前、テレビ東京の「純喫茶スクリーン」という番組スタッフから「ロケ使用についての問い合わせ」がありました。
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