
記憶スケッチ(女子編2)
ナンシー関の『記憶スケッチアカデミー』に触発されてやってみたゲーム、「記憶スケッチ」女子編の第2弾です。
「記憶スケッチ」とは、与えられたお題の絵を何も見ずに、記憶だけを頼りに、短時間で描くというゲーム。
以前、「女子編」「実家編」「男子編」をご紹介しました。
前回の「女子編」とまったく同じメンバー4名で行いましたが、今回も素晴らしい作品が集まりました。
毎度のことですが、自分で描きながらそのあまりにもイメージと違う自らの絵の出来栄えに、「くっ! くくくっ……」と笑いが漏れてしまいます。
でも、もちろん消したり描き直したりは厳禁の一発勝負。
普段絵など描く機会などほぼないわたしたちにとっては、「見て描く」のも難しいけれど、「何も見ずに記憶だけを頼りに描く」って想像以上に難しいのです。
それぞれ順番に出し合ったお題は5つ。
それではアラフィフですが「女子」4名の作品をご紹介します。
最初のお題は、「パラボラアンテナ」。
まずはA子の作品です。

ほぼ記号です。
これを見て「パラボラアンテナ」だとわかるかは微妙ですが、筆に迷いがないのが素晴らしい。潔い。
前回の時もそうでしたが、A子の絵は省エネ。
「細かいことは気にしないし、忘れる。それでOK」というおおらかな生き様も垣間見えます。
アナ雪のオラフ感あり。
次はB子です。

岡本太郎の「太陽の塔」っぽいですね!
土台部分のうねりのせいでしょうか、作品感があります。
「うまくあるな、きれいであるな、ここちよくあるな~♪」って歌いたくなりますね。
アンテナとして機能的かどうか不安はありますが、芸術的ではあります。
続きまして、C子の作品です。

さあ問題作登場。
4本の脚があります。横向き固定なのかな?
Eテレの番組に出てきそうですね。
何かワケのわからないことをしゃべったり、真ん中の突起からビームを出して、不思議な動きをするキャラっぽい。
ものすごくキッチリと自信を持って描かれていますが、アンテナではないですね。
最後にD子。

線の多さに自信のなさが滲むところが、他3名と大きく異なるところ。
D子のこの恐る恐る感には心の弱さが見えます。
たとえクオリティがどうであろうと、どんな奇怪な物体を生み出そうと、A子・B子・C子の筆運びの揺るぎのなさを見習うべし。
パラボラアンテナ、正解はヘッダー画像です。
次のお題は、「魔女」。
まずは、A子。

「箒に乗った魔女」というより、「お掃除おばさん」といった感じです。
「口裂け女」(古い!)並の口もマスクに見えなくもない。
三角巾をかぶって、座敷ぼうきを持って張り切るおばさん。
お掃除よろしく!
続きまして、B子の作品。

けだるい表情で箒に横座りするソバージュの女。
さてはB子、バブル世代?
クリスマスパーティのサンタ衣装でアッシー君を待っているのかも。
あの時代、こういう女性多かったですね。
ふてぶてしい感じはありますが、魔女感はほぼありません。
そして、C子の作品。

問題作連投のC子。
「魔女」じゃなくて「美魔女」?
睫毛も口紅も濃い……。
なぜかこれみよがしに差し出された手は、爪がドリルになっています。
怖いしケバい。
これは魔女ではありません。
「スチュワーデス物語」の風間杜夫に迫る片平なぎさです。
最後、D子の作品。

はーい、正解です。
高田純次にも見えますが、これが魔女ですよ~。
次のお題は、知っているようで意外と描けない乗り物系。
「飛行機」です。
一気にどうぞ。




けっこうヒドイ!
そんな中、急にまともな絵を描きだすC子。
垂直尾翼、水平尾翼、主翼の角度など、唯一飛行可能な重要なポイントを押さえています。
女子は乗り物を描くのが本当に苦手ですが、C子の少年魂が発揮されました。
続いてのお題は、世界中で愛されるフィンランドの人気者、
「ムーミン」です。
誰もが知るムーミンですが、これが意外と難しいのですよ。
まずはA子。

か、かわいい、けど、ムーミンじゃない。
のっぺりとした体に手足と尻尾、小さな耳がある、という特徴は把握していたようです。
とりあえずムーミンではないけれど、新しい愛されキャラになりそう。
そしてB子。

これが正解、ムーミンです!
正解画像を載せる必要ありませんね。
B子、ムーミン大好きなんだそう。
わたしたち4人が暮らす森にも、こんな妖精いたらいいですね。
そして、C子の作品。

え……。
頭に、毛が生えてますけど。
ムーミン要素がありません。
問題作を量産しているC子ですが、他の絵を見ればわかるように、画力はあるのです。
これは……記憶障害レベル。
仁王立ちのわりに半開きの口から漂う虚無感。
「もののけ姫」に出てて来る「こだま」のよう。
ということは、なんと「森の妖精」という設定は一致です!
そして、D子の作品。

ちょっと惜しい感じのムーミンを、右上の小さなミイが補っています。
相変わらず関連する別のものを描き入れるという姑息な手段に出るD子。
最後のお題は、「お相撲さん」。

西郷さんでしょ!
西郷隆盛ですよね? 犬連れてるし。
「お相撲さん」描けって言われて、浴衣着せます?
「休日に散歩してるお相撲さん」とは言わせませんよ。
裸、出し惜しみしてどうする。
次、B子の作品。

上手ーい!
どこからどう見ても非の打ちどころのない、完璧なお相撲さんです。
肉付きも良く、バランスもとれて、番付も上が期待できそう。
そして、もう期待してしまうC子の作品。

うん……お相撲さんです。「まわし」してるし。
だけど、その「まわし」、大丈夫?
股の部分が、その、なんというか、ソワソワするんです。
やけに細長くて、薄っぺらい帯を使っていやしませんか?
その薄さ、たった1枚と思えてしまうのは、お尻のラインが出ているから。
いろいろ隠せているんでしょうか。心配です。
さらに鎖骨がみえる肉付きの悪さも、力士としては心配。
最後はD子の作品。

どすこい!
これがお相撲さんですよ。
ちょっと手の向きおかしいけれど。
以上、ほぼC子画伯に笑わせられる楽しい「記憶スケッチ女子編2」でした。