
思い出のグアバ
前回のルレクチェに続き、果物のお話です。
今からもう10年以上前のことになるのですが、東南アジアの国に長期滞在していたことがあります。
以来、その国やアジアの国々が大好きになりました。
(もちろん日本もです)
当然のことなのですが、国が違うと気候をはじめ環境が日本とは違うので、そこに生息する生き物や生える植物も、に本当はまったく違うものになります。
そして文化も違います。
この環境や文化の違いにある時は戸惑い、ある時は楽しむのが旅の醍醐味ではないでしょうか。
日本に住んでいると、ありとあらゆるものが手に入ります。
珍しいものでも、ネットでお取り寄せ注文をしてちょっと待てば、大抵買うことができますよね。
ただ、あまりにも親しみがなく「存在は知っているけれど特に欲しいとは思わない」ものが異国の日常には溢れているので、意図せず目新しいものを「手に入れてしまう」ということが旅行中に結構ありました。
グアバがその1つです。

これは滞在していたホテルで仲良くなった現地の人が「日本にはないと思って」とプレゼントしてくれたものです。
グアバ…、有名ですよね?
でも、私は飴やジュースといった形でしか触れたことがなく、生の実物を食べるのはもちろん、見たこともありませんでした。
おそらく、日本のお店の青果コーナーにはあったと思うのですが、特別興味もなかったためか、意識にのぼることはありませんでした。
食べ方が分からなかったので、取り敢えず半分に切ってみました。

結構種が見えますが、硬くはなかったです。
更に皮を剥いてみました。

そして、リンゴのようにくし切りに…。

この状態で食べたのですが、食感はシャリシャリとしていて酸味があるさわやかな味です。
まだ熟し切っていない桃のような感じでしょうか。
グアバといえばビタミンCですが、酸味は結構ありました。
香りはトロピカルです。
全部食べたあとで知ったのですが、私が貰ったグアバは、食べられないほどではなかったものの、まだ青いグアバで、もう少し追熟させるとちょうど良かったようです。
熟して食べ頃になると、皮は剥かずにそのまま食べられるらしいです。
まあ、私は酸味が好きなので、いただいた時点のものでちょうど良かったかも。
以来、果物売り場でトロピカルフルーツを見つけると、旅の記憶が一気に蘇ります。
現地で食べた方が絶対に美味しいので、買うことはせずに、次に食べる機会を楽しみにしています。
食との出会いも一期一会です。