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読書メモ 「こころとお話のゆくえ」河合隼雄
河合隼雄の こころとお話しのゆくえ を読んだ。
53編の「お話」が綴られている。
河合隼雄って、心理学の大家、というイメージ(実際そうだけれども)で敷居が高かったけど、この本は話の面白い人の話を延々聞いているみたいで読みやすく、さらっと読めた。
箱庭療法の「治療者」について書いた節の中で、治療者はそこに「存在(ビーイング)」しておればよい、ただそれは難しい、という箇所があった。
内田樹が、たしか教
読書7 「しない。」
「しない。」群ようこ
タイトルのとおり、「しない。」ことをテーマにまとめられたエッセイ。
流されてばかりの人生を送ってきたので、自分がやりたくないことにキッパリ自信を持っておられるところ、すごいと思うと同時に、もし私が群ようこさんのような方と対峙したらきっと気が引けてしまうんだろうなと思う。
一番共感したのは、「私がいちばん魅力を感じ、いちばん怖れている言葉は『後回し』である。」という一文。
…こ
読書5 「自分の中に毒を持て」
「自分の中に毒を持て」岡本太郎
数年間積読していた本。
よく、テレビや雑誌でもよく紹介されているので、存在はずっと知っていた。そして、これだけ色々な人がお薦めしているのだから、なにか心に触れるものがあるのだろう、そう思って買った。
それなのに読む気にならず、放っておいた。よくある自己啓発本の類だと思ったから。
今日は、なんとなく精神的に辛くて、自信もなくなって、投げやりになって、毒を持つ余裕な
読書4 その時歴史が動いた・経済立国編(コミック版)
古本屋さんにあったので買ってみた。
登場するのは白洲次郎、渋沢栄一、高橋是清などで、それぞれ短編の漫画になっている。
これが110円で読めるありがたさよ…
実際は私利私欲もあるに決まっているけど、社会のために自分の能力や財を投じた人の話を読むと、私も頑張ろうという気分になる(単純…)。
と、いうわけで、スーパーにあった募金箱(トルコの地震への支援。日本に住んでいる者として、他人事でなく、心が痛みま
読書3 となりのイスラム
2023/2/8 となりのイスラム 内藤正典
表紙が可愛くて手に取った本。固い内容も書いてあるけど、わかりやすく、読みやすい。イスラムへの誤解を解きたい!という愛に溢れた本だった。
自分とは全く違う価値観があること、わかっているけど、いざ、そういう人が周りにいたとき、自分がどんな風に折り合いをつけて付き合っていくのか(お互いにと思うけど)。
同じコミュニティの中にも、性格が合わない人、考え方が違
読書2 成熟スイッチ
2023/2/7 「成熟スイッチ」林真理子
作家の林真理子さんが、「成熟」をテーマに書かれた一冊。
あまり咀嚼せずにだーっと読んだので、消化しきれていないかもしれないが、真面目さと軽さのバランスの取れた、おもしろ楽しい人生を送りたいなと、前向きな気持ちになった。
何か新しいこと始めてみよう。
今日、後輩の机の上にお洒落なハンドクリームがあるのを見て、いいなと思った。明日、香水をつけて出かけるとこ
読書1 わが家の夕めし
2023/2/6
「わが家の夕めし」池波正太郎
昭和44年以降の6年間に書かれたエッセイを集めた随筆集。(ところでエッセイと随筆って同じ意味なのかしら?)
内容は多岐にわたっているが、歴史小説を多数書かれているだけあって、歴史に関する記載が多い。
新撰組、西郷隆盛、徳川吉宗…などなど。
歴史上の人物が出てくる文章を読む時、すっと頭に入ってくるのは、「顔」が浮かんでくる時。
私にとって、近藤勇は