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義務感と責任感の違いを間違えて、なんとなくしんどくなったので自分をとにかく甘やかしてみた。そのための落語があった。

めっちゃ自分を甘やかしました!好きなことしてみて。

理由は、昨夜の夜、久しぶりにテンパったんですよね。勝手に自分自身に求めた義務感ってやつから。

義務感って言葉がそれなりに重くのしかかる時がある。誰かのために、社会のためになる。つまりは人のためになることはとても素晴らしいことで、「ありがとう」と感謝されるから頑張れる。

期待されるから頑張れる。

でも、時々その「頑張れる」が重荷になる時もある。

Twitterをたまに開いてみると、なんだかお仕事に対しての考え方がたくさんあふれている。

なんとなく、「そうじゃなきゃいけないんじゃないの俺」って思い込んでしまう時もある。

今、自分で勝手に「あるべき姿」を作り上げていきすぎる中でテンパった。

それは、「人当たりがいい自分」に負けそうになったから。

元々、自分のやりたいことを感情で突き動かされて、「やっちゃるか!」とか「誰かのためになってみたい」と物事に取り組んで、やりすぎちゃって、疲れることがあった。だから、対策を打ってみたんですけど、今度は逆サイドに精神的なパスを出し過ぎてしまって、「人に合わせ始めてしまった」というあんまりよろしくないサイクルでいい人鎧を着込んでしまったんですよね。

「俺、かくあるべき」みたいな勝手な「自分自身の人生のライフスタイル雑誌」への締め切りを作ってしまうような性格に悩む時もある。

その結果何が起きたのか?

「この人、好きなようにいきているから、自発的に動くのではないか」という周囲からの評価だった。そりゃ、嬉しいですよ。なんか頑張っているのを認められているようで。

ただ、「なんとなくいいすぎるやばい人」感は数年前に出ていて、たまに焦って「これもやります。あれもやります」を自己肯定感を手に入れるために繰り返していたら、

「周りに合わせられない人」っぽい感じになってしまった。

心理カウンセラーの学校に通うことになったのは、そんな「白黒しかない自分」に対するグレーゾーンがないと少しまずいぞと感じたのと、元々好きだった「誰かの話をたくさん聞きたい」という自己矛盾を

うまいこと調整したくてという理由から。

自己肯定感はとても大切なことだと学んだ。自信を持つことで、心に余裕ができて、優しくなれる。これは、事実。間違いない。

余裕がないと、相手に求めるものも増えてしまう。

でも、その求めるは物事の実現ではなく、「単なる自分の中のエゴを解決するためなのではないか」といくつかの事例を見て思った。

そんなにみんな強くないよ。とも思う。

だったら、その余裕のなさを少しだけ視点、捉え方を変えてみると、景色は変わる。それは学校に通い、もう少しでもらえる修了証がまぁ、やってみた証なんじゃないかって思いました。

(よく通えました!自分。はい。肯定感)

僕は落語が好きだ。ふとしたきっかけから、寄席にハマり、通い詰める日々が始まった。

よく、マクラで出てくる「落語の人物と申しますと、八っつぁん熊さんにご隠居さん、人のいいのが甚兵衛さん、馬鹿で与太郎なんてことを申します」という一文。

僕はこの話を、単なるイントロだと思っていた。

古典落語に出てくる登場人物は、単なる演者ではない。みんな、少しだけ抜けていて、でも人情に溢れていて、先に書いたような自分に対して、「これでもみんななんとなく楽しそうに生きている」と実感させてくれる愛すべき人物たちだ。彼らだけでもない。地位のあるお殿様もかっこいお侍さんも、みんな何かしらヘマをする。でも、最後にはそれなりに折り合いをつけたり、誰かが助けてくれたりして、なんとなく江戸の街中での生活が成り立っている。

だから、僕は古典落語を聞くと安心する。

「お前、そんなに難しいこと考えすぎなくても、みんな生きてるから」。と背中を押してくれる。

勝手なお節介は、誰かを助けてみたいから。受け手の方はというと、うまくいかなくてもなんとなく助けられてしまう。

立川談志が「落語とは人間の業の肯定だ」。という言葉を残しているけれど、ものすごく上手いことを天才、言ってくれたなと思った。

つまりは「所詮は如何しようも無い人間だよね」と今のどこかで溢れている「評価に値しない人(言い過ぎだけど)」がたくさん登場する話の中で、僕たちに失敗人間一覧を教えてくれる。

結局は、みんな時代がどんなに変わらなくても人間の軸なんて変わらないんだぜと。

世の中、基本的には助け合いで、持ちつ持たれつなんじゃないかって思うのです。

減点主義っぽい中で、SNSに溢れる成功談や「かくあるべき」を真に受けすぎると、ここ、見失うんですよね。

それで見失うと「軸がないから」と思われる。

でもね、僕は軸だけは持ちたい。それは「人にはそれなりに事情があるから、限界超えなければ許して、持ちつ持たれつで生きていきましょうよ」ということ。

それだけは忘れたくないなぁ、と落語が教えてくれている。笑いながら。

笑う。素敵です。ギスギスしてもつまんない。だから、笑いたい。でも、自分で無理に笑おうとすると、辛くなる。

そんな時、芸を持った名人の噺家さんは、面白おかしく、人間の本質を教えてくれる。

と、前置きが超長くなったんですけど、「じゃあダメになろう(世間的にみんなが大好きなダメ人間)」と思って、思い切って予定もなかったので、好き勝手に過ごしてみた。

まずは、整体。少しだけ最近、視線が窮屈になっていたな。と感じていたので、まずはコリをほぐしましょう。近所の馴染みの凄腕の整体師に起きたら速攻で電話。

うまいこと空きがあったので、「久しぶりにテンパったのでお願い!」とがっつりとほぐしてもらう。

そして・・・また・・・行きました。寄席に。池袋演芸場は、今、古今亭駒治師匠という真打に昇進して1年半の噺家さんが、初めてのトリを務める公演が開催されている。

彼のトリの時間までの流れを作るかのように、古今亭志ん五師匠、米粒写経さん(漫才師)、林家彦いち師匠(この日は代演で入船亭扇辰師匠)橘家円太郎師匠、三遊亭天どん師匠、がどんどん繋いでいく。

そして内容は・・・もう・・・書けないくらいのどうしうもない失敗談のオンパレード。でも、どこかで世の中が登場人物たちの失敗を回収してくれる素敵な話題。

そんなことを考えながら見ているとどれだけ自分が凝り固まっていたのか、気がつかせてくれる。もちろん、大笑いしながら。

そんな後は、「買い物すっか」と洋服のセレクトショップに行き、体に明らかに悪そうなカロリーの高い大手チェーン(緑色)のクリーム入りのコーヒーを飲んで、

知人と待ち合わせて高級な焼肉に。

もう、この時点ですでに吹っ切れている。キックボクシングに立ち寄って、カロリーのプラマイゼロなんて考えずに、オールナイトニッポンをラジオアプリで聴いて、レコード買って、

アイスクリームを食べて元同僚に愚痴った。

それだけ好きなことをしながら過ごしていたら、明日日必要な書類がエクセルで、出力ができずPDFにしなければならないんだけど、苦手な僕は、何時間格闘しても無理だった 笑。

そんな与太郎状態の僕はとりあえずエンジニアの友達に電話をして助けを求めて、ファイルを直してもらった。人のいい甚兵衛さん。ありがとう。

そうこうしているうちにもう夜更け。明日が待っている。

と、まぁそこでは終わらず帰り道吸い込まれるようにガールズバーに入りまして・・・。行ったことなんてなかったんだけど、なんか吸い込まれました。

働く方々のお話を聞きながら「色々な人生があるな・・・」と思っていたんだけど、1人が「こんなことしかできないから色々と申し訳ない」と言っていたんだけど、全くもってそんなこともなく、1つ言えることは「めちゃくちゃ楽しい話を聞かせてくれたので、元気をもらった」なのですよ。話してみないと肩書きやレッテルで損をするのはたまにある。だって、わかんないもん。たかだか100文字程度や、体温もなく人、判断しないで。

という余裕もない世間ですかぁ。世知辛いですなぁ。

でも話をしているうちに「知人が仕事で相談したいかも・・・繋げますね!」とかなんかよくわからないままに大きな会社に話を聞きに行くことに・・・。人の話、じっくり聞いてみるもんですなぁ。

エネルギーチャージできましたなんて綺麗事はまだ解決していないけれど、大事にしている出来事、人に恐ろしく助けてもらいながら、令和二年の1月29日は過ぎていった。

それでね、そんな自分、なんでも自発的でもないんですよ。過ごすために色々としなければならないだけで、予定を埋めたがる性分なもので、勝手に何かしたくなる。寂しいのでたまに声かけてください 笑。

義務感から24時間だけ解放された自分。明日から必要としてくれている人たちの責任感にもう少し向き合うかー。と思い直してこんな生産性のない話を書いてみているわけです。

ま、それくらいがちょうどよかったな。と気が付いただけで今日のところはお話の終わりとさせていただきますね。

明日も大切な誰かが待っている。素直に「ここが自分はダメですよ」と言っても許してくれる人たち。

もう、はっきり言います。そんなもんですよ。自分。本なんかで「自分ができる影響の輪の範囲で生きる」というのを読みましたが、ほんとそれ。

と、考えられるようになっただけでもましなのかなぁ。

義務感は抱え込まない。だから仲間がいる。責任感は抱え込む。仲間と関係を良好にするために。

これを読んで、「ダメなのかもこの人!」と思うならどうぞ。向き合ってみて、「いいかも」と思ったらようこそこちらへ。

あ、約束は守りますね 笑。もちろん。

人として生きていることを実感したわ。

おやすみなさい。


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増田ダイスケ
新しいzine作るか、旅行行きます。

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