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クリスマス・スパイダー


クラフトクラブ

もう何ヶ月も通っている、がんチャリティーの主催するクラフトクラブの先生は、ドーンさんと言います。
ドーンは夜明けって言う意味で私の好きな言葉でもあります。

「今日は何を作りますか」
「蜘蛛」
「えー蜘蛛ですか」
「クリスマスの蜘蛛よ」
「クリスマスと蜘蛛とどういう関係が?」




クラフトクラブの会場は、海へと向かう広場のそばにある

針金とビーズから生まれた

私は虫が大嫌い。
でも針金にビーズを通すだけです。

先生の言ったことがあまり聞き取れず、初めのうち隣のキャロルが親切に手伝ってくれました。



なぜか結局私が1番最初に早く完成しました。

「夫は蜘蛛を嫌いなので、明後日クリスマスのチャリティーセールに寄付したい」

「持って帰って彼がどうしても嫌だったら私にちょうだい」

先生はクリスマスと蜘蛛の関係を書いた紙を小さく切ってくれました。わざわざ特殊なハサミでカットした周辺をレース状にして私に渡します。



なぜクリスマスと蜘蛛に関係が?

家に帰ってから読みました。

「昔昔ドイツであった話です。
お母さんがクリスマスの前日、家を掃除するので、蜘蛛たちは急いで屋根裏に逃げました。 

掃除が終わって、蜘蛛たちが部屋に戻るとクリスマスツリーがとても素敵にかざられてました。

蜘蛛たちはクリスマスツリーにみんなで登って蜘蛛の巣をかけました。

そこへサンタがやってきました。サンタは蜘蛛の巣で灰色になったクリスマスツリーを残念に思って、灰色の蜘蛛の糸を、金と銀に変えました。
クリスマスツリーは前よりもっと美しくなりました。」


クリスマスのお話集

お話を読んだら、自分が作ったクリスマススパイダーが好きになりました。

クリスマス・スパイダーを自分のクリスマスツリーの上に座らせました。



我が家のクリスマスツリー。クリスマスプディングの顔の飾りは誰かの手作りを主催者から治療中の夫にいただいた。



北海のそばの小さな村


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