社会貢献と納税と本音(節税はお好きですか?)

『世の中の役に立ちたい』

多くの方(特に新成人)が
口にする言葉である。

ちなみに、
私も口にしたことのある言葉だが、
純度100%以上の完全なる建前であり、
私は本気でそう思ったことは一度もない。


『世の中の役に立ちたい』

何の躊躇もなく、
そう公言できる方、もしくは、
本気でそう思う方に
お聞きしたいことがある。

『税金を払いたい』と思いますか?


普通一般の日本国民には
納税の義務があるため、
個人的な意志に関わらず
税金は払わねばならない。

だが、
世の中には【節税】という手段があり、
それは(特に金銭を愛する方々から)
金銭以上に愛されている

人々の【節税】への執着から察するに、
合法的に可能であるなら
普通一般の方々は可能な限り
税金を払いたくないのだ。

税金を納めることは、
手っ取り早く、そして正攻法で、
『世の中の役に立つ行為』

であるにも関わらず。


さて、
もう一度、質問を繰り返す。

『世の中の役に立ちたい』
そう願う(そこの)貴方は、

『税金を払いたい』と思いますか?


ちなみに私は、
『世の中の役に立ちたい』
とは思ってもいないし、

義務だから納めているだけで、
『税金を払いたい』とも思っていない。




「税金の使われ方」に納得できないので、
『税金は払いたくない』。

そうおっしゃる方がいるのは理解できる。

本気でそう主張する方は、

税金が正しく適切に使われ
その透明性が担保されれば、
喜んで『税金を払う』のだろう。

だが、

建前でそう主張する(多くの)方は、

税金が正しく使われようが使われまいが
『税金を払いたい』とは思わないだろうし、
納税自体が『不当で不公平だ』と
感じているのではないだろうか。

自分で稼いだ金は、
自分の正当な取り分であり、
その一部を【税金】という形で
強制的に徴収されることは、
その金を稼ぐ過程で費やした
自分個人の努力と能力の搾取である。


多くの方は心のどこかで、
そう考えて(感じて)いるからこそ、

手っ取り早く、そして正攻法で、
『世の中の役に立つ行為』
であるにも関わらず、

『税金を払いたい』とは思わず、
せっせと節税に勤しむ。

と私は考えている。

違うだろうか…。違っていることを願う。




世の中の多くの方は
【私欲>貢献欲】であろう、
と私は思わずにいられないのだ。

一方で、
貢献欲とは、様々なものを包括する
大変便利な言葉であると思う。

『世の中の役に立つ行為』とは、
社会をより良い方向に向けるだけでなく、
世間からの認知を経て
自己肯定感を爆上がりさせることでもあり、
経済的な成功(富を増やすこと)により、
社会への強力な影響力を得る手段でもある。


貢献欲とは、
一見「控えめ」な印象を受けるが、
かなり「ギラギラ」した一面もあるのだ。



だから、

『世の中の役に立ちたい』

と口にする多くの方(特に新成人)に、
私は聞きたいのだ。

『税金を払いたい』と思いますか?


そして、

具体的にどのような行為によって
社会に貢献したいと思いますか?




いいなと思ったら応援しよう!