『マウントをとる』の話。
いつからだかわからないけど、頻繁に「マウントをとる」という言葉を聞くようになった。
意味合いとしては、会話だったり立場だったり「そのシチュエーションにおいて優位に立とうとする」ということで、少し前なら「イニシアチブをとる」という言葉が使われていたように思う。
そもそも『マウント』というのは総合格闘技などの『マウントポジション』のことで、『マウントポジション』というのは『仰向けの相手の腹部の辺りに、両膝を付いて跨って、相手を制している状態』だ。そこからパンチを繰り出したり、打撃をフェイントにして寝技に持ち込んだりするのだ。
そういう背景を考えてみると、使い方としてはとても上手い比喩表現だなぁと思う。
ちなみに本来の総合格闘技で言うと、マウントポジションをとること自体もとても難しいけど、マウントから“決め切る、とどめを刺す”ことが非常に難しくて、結局逃げられてしまうことも多いのです。それ相応の技術が必要、ということ。
所謂「マウントをとりたがる人」も裏では小馬鹿にされていることが多いでしょうから、その意味でもバッチリな比喩表現なのかも知れませんね。
マウントとりたがりぃな人は、小馬鹿にされないようにしっかり技術を身につけましょう。じゃないと、下から三角絞めで絞め落とされますよー。
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