見出し画像

『ラストシーンが印象的』な映画3選+1

良い映画って、ラストシーンが印象的な作品が多いですよね。と、言うわけで、今回は個人的にラストシーンが強く印象に残った映画をご紹介します。ちなみに印象的=名作ではないのでお間違えなく。

1.『素晴らしき哉、人生!』


1946年公開(76年前!)の名匠フランク・キャプラ監督作品。モノクロ映画ながら、今もクリスマス映画の定番として見続けられているのは、言わずもがなの名作だからです。
現実的な苦労話にファンタジーのスパイスを効かせた脚本や演出が秀逸です。困っている人を見過ごせない誠実な主人公だが、大きな苦難に見舞われ、窮地に陥る。しかし、そんな絶望の先に訪れる感動のラストシーンが、最高過ぎてたまりません。
最新の技術使って下手な人が作ったら、映像も脚本も大味になり過ぎて、凡作になるかも知れないストーリー展開。そして今観ればチープでありながら、でも、古き良き映画の良さが全て詰まっている、名作中の名作です。

2.『ユージュアル・サスペクツ』


ケヴィン・スペイシーの演技力が光る、サスペンス映画の良作の1つ。これは観た方も多いですかね?話の軸は、密輸船爆発事件の黒幕である「カイザー・ソゼって結局誰なん?」です。重厚なストーリーのラストシーンはやはりその種明かし。ちなみに私は10年くらい空けて2回視聴して、2回騙されました(笑)アホですね。普通に忘れてた...。でも、それぐらいの感じで観た方が、ミステリーやサスペンス映画は楽しめると思うのです。頭から犯人探ししながら観て、ラストで予想当たって「俺わかってましたー」な人にはオススメしませんよ。フラットな気持ちで観て、びっくりしましょう。

3.『マルホランド・ドライブ』


2001年公開の、鬼才デイヴィッド・リンチ監督作品。ナオミ・ワッツ主演で、カンヌ国際映画祭でも監督賞を受賞した作品ながら、公開当時も大きく賛否が分かれた映画でもある。その理由は、リンチ得意の“パラレルワールド(現実と非現実の世界が曖昧な境界線でつながっている感じ。わかりやすく言えば村上春樹的な)”作品な為、多くの視聴者は鑑賞直後に「???」となってしまったのだ。簡単に言うと、1回観ただけでは絶対理解出来ない作品。私なんかは何回観ても理解出来ないのだ(笑)。当時公開後に無数の解説サイトがネット上に作られたが(今もたくさんある)、現在に至るまでリンチは答えを提示していない。それでも独特な映像表現による麻薬的な中毒性から、リンチ沼にハマった人も多いと思う。観る人を選ぶ作品であることは、間違いないです。

おまけ.『ツインピークス』


前出の『マルホランドドライブ』に同じくデイヴィッド・リンチ監督作品だが、こちらはTVドラマであり、日本における海外TVドラマブームの走りとも言える作品。ツインピークスという架空の地で発生した殺人事件を軸に、様々な濃いめの物語が同時進行する内容。リンチらしい独創的な世界観でありながら、放送当時は世界的にヒットし、映画化もされた。しかしながら、合理主義の国アメリカではTVドラマは視聴率次第であっさり打ち切られる。ツインピークスもブーム後は視聴率が低迷し、結果打ち切りに。誰もが「ガビーン」となった衝撃の「???」なラストは「リンチが打ち切りにブチ切れた結果」だから、理解も何もないのだ。ちなみに25年の時を経て続編シリーズが制作されています。気になる方はそちらも是非。

すみません、結果としてリンチ愛がダダ漏れになりました…。でも、普通に楽しむには他の2作品のがおすすめですよ(笑)勿論他にもラストシーンが最高な作品はたくさんあります。皆さんのおすすめも是非教えて下さい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?