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お悩み事例9「部下がやたらと周囲と衝突する件」

カウンセラーによる人間関係お悩みショートラジオ第9弾

みなさんこんにちは、僕のnoteを読みに来てくれてありがとうございます!
気候変動の影響で夕立や豪雨が乱立しておりますが、人間模様も予期せぬ台風が起こることはあるものです。
今回もそんな人間関係のお悩みにアドバイスしていきますね!

40代前半の男性から寄せられた「職場の部下」にまつわるご相談をお届けします。

お悩み「誰とでも対立する部下に困った件」

相談者 40代前半 医療関係 男性
40代前半 医療関係者 男性

前職場に我が強くプライドの高い後輩(Aさんとする)がいた。
Aさんは能力はあるのだが、仕事の選り好みがあり感情的な面が強く、周囲に対して反論も多かった。

私個人としては、Aさんと感情面で対立することを避けたいと思っていた。
当時、仕事を割り振る立場だった私は、Aさんの反応を見つつ、本人にとっては可もなく不可もないような仕事を振っていたように思う。

今思うと、Aさんの能力を見限り、Aさんと前向きな関係性を築いていくことも諦めてしまっていたように感じる。

現在は私が職場を変えたが、Aさんは今でもかなり周囲から反感を買っている様子と知り合いから聞いている。

直接的な関係のモツれではないのだが、当時の私に出来たこともあったのではないかと思うことがある。


今回の登場人物
上司→相談者
部下→Aさん(誰とでも対立する)

Aさんのようなタイプは、実は情熱的で自分の信念に忠実な方なのかもしれません。感情が先走り、時に周囲と衝突してしまう行動には、Aさんなりの背景や過去があるのでしょう。
現在は違う職場で働き関わりはないのでしょうが、そんな部下に対して上司ができることにフォーカスして3ポイントをお届けします。


1. 温かいエネルギーでエンパワーメント

相手の心に温かいものを注ぐサポートのことを専門用語でエンパワーメントと呼びます。

人と結びつくことに難しさを感じる人には、小さなステップからでも「関心を持っているよ」と示すこともエンパワーメントです。Aさんの過去や経験をフランクに休憩中などに聞き、時に自己開示を行いながら、ミルフィーユのようにコミュニケーションを重ね、温かい気持ちを注いであげてください。

おすすめは人格形成の要素が色濃く出る「小さい頃に見ていたアニメや漫画」「幼少期の遊び」などをこちらから開示して「Aさんはどうだったの?」と聞き心の扉を開き合うのもおすすめです。

その上で次第に人間関係に関するポイントなども見えてくるので「人が好きだからこそ、傷つきやすく、自分を守るために尖ってしまうんだね」と理解することで関係が変わるかもしれません。

また、今回の相談で考えなくてはならないのはAさんの対応と同時に周囲へのフォローも含まれています。
上司としては、Aさんが周囲と衝突した時に、ただ我慢を促すのではなく、「Aさんの専門知識を活かしてみてはどうだろう?」と周囲の人にも伝えることで、職場全体がAさんを理解しやすくなるでしょう。

日々のコミュニケーションを積み重ねることでAさんのこと、周囲のこともきちんと考えている姿勢を示すのも、みんなの均衡や安心のためにも必要ですね。

多分、Aさんは選り好みが強いのでプロフェッショナル、エキスパート傾向があり、プライドが高い部分もあると思います。そんな人には全体業務に支障が出ない範囲で、逆に専門プロジェクトとか業務をあてがっちゃうといいかもしれませんよ。

2. クリティカルシンキングを教える

感情的なAさんですが、その言動には一理あることも意外と多くあります。攻撃的に見える時こそ、冷静に「問題発見と解決策をセットで考える」クリティカルシンキングを促すのも有効です。

僕も過去に毎朝問題定義ばかり怒鳴り声で伝えてくる部下に疲弊してしまったことがあります。相手からすると関係ができているから伝えてきているのですが「キツい口調でどうして攻撃をするのですか?やめてください」と思い切って伝えたのですね。そしたら「ごめんなさい、攻撃なんてしてない、ただ職場をよくしたかっただけで、そんなつもりではなかった」と気づいてもらえました。その後、問題定義と解決策をセットで提案するように伝えることができました。つまり本人の正しいことをする気持ちが先行して、口調や雰囲気が相手にどんな影響を与えられているのか気づけていないこともよくあるケースです。

そこで、上司としてできる点では、職場全体での研修やセミナーを通じて、みんなでコミュニケーションの質を高める機会を作るのも一つの方法です。自分のコミュニケーションパターンを理解できる「エゴグラム」などおすすめの研修です。(ちなみに僕のエゴグラム研修は多くの方に喜ばれています)

3. アンガーマネジメントを周囲が学ぶ

Aさんが感情的になる背景には、怒りのコントロールが難しい部分があるかもしれません。しかし、本人に直接アンガーマネジメントを提案するのは難しいことでしょう。そこで、周囲の人がアンガーマネジメントを学び、怒りやその対応を理解することで、Aさんとの関わり方を工夫し、職場の人間関係トラブルを和らげられることが期待できます。

アンガーマネジメントを本などでも良いので1冊目を通すだけでも、かける言葉や関わり方に工夫を入れやすくなるのでおすすめです。

何か問題が起きたら、何かを学ぶ時だとせっかくですので、前向きに捉えてみてください。学びはその瞬間の問題対応だけでなく、人生のライフハックを多く得られますよ!

まとめ

1温かいエネルギーでエンパワーメント

2 クリティカルシンキングを教える

3  アンガーマネジメントを周囲が学ぶ


Aさんのような台風のような存在であっても、その背景を理解し、温かく関わることが大切です。大袈裟な関わりでなくて良いので、少しずつ温かいエネルギーを注いでみてください。職場全体がより良い関係を築くための第一歩をそこから始めてみましょう。

どこまで踏み込んでいいのか職場風土にもよって変わるのですが、僕は相談者さんが周囲も自分のことも守りつつ、波風を立てないような対応をしていたのも素敵なことであり、仕方のないことだと思います。しかし今でもこうして心のどこかで気にかけてあげられている時点で人を大切に考えられている方だと感じました。

どうか、焦らずに、少しずつ進んでみてくださいね。


相談の感想

実は今回はショートラジオを聴いた相談者さんからご感想をいただきました!

自己開示とエンパワーメント、みんな巻き込んで研修も確かに出来たとか、客観的に捉えて貰えて発見が沢山ありました!
何よりも、後輩との関わりについて「それで良かったと思う」って言って貰えたことで楽になれました。
ショートラジオで取り扱ってもらえて良かったです。
人のことをしっかり受容するって相当しんどいはずだけど、さすがプロカウンセラーですね!
Aさんは今でも暴れてるらしく(汗)、知り合いにもこのショートラジオを聴いてみるよう勧めます、ありがとうございます!


終わりに

今回の「ノームの人間関係お悩みショートラジオ」アーカイブはこちらから視聴できます♪
⬇︎
https://twitter.com/i/spaces/1vAGROlbqbkJl

1つの関わり方の工夫として似たような状況時には参考にして下さい、またみなさんの大切な人が似たような人間関係トラブルにあった時は「こんな考え方もあるよ」とそっと伝えて心を楽にしてあげて下さい。

人間関係のお悩み相談やコミュニケーションレッスンなどご希望の場合も気軽にご連絡ください、またお悩みも大募集していますのでドシドシくださいね!

ここまで読んでいただきありがとうございます、新しい視点や考え方を得てみなさんの人生が向上することを願っております!

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